美と健⑦〔目薬編〕
お世話になってる、ちのさんとのお話の中で目薬の話が出まして。
ご存知の方も多いとは思いますが、私の周りでは意外と認知してない方がいらしたので、一応、書いてみます。
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皆さんは目薬を差されますか?
デスクワークだったり疲れ目だったりドライアイだったり、はたまたコンタクトレンズを使用している方などには愛用者も多いかと思います。
かく言う私もコンタクトレンズ愛用者で、目にゴミが入ったり、ゴロゴロした時のために、目薬は常備が当たり前でした。数年前までは。
今は、持ち歩いていません。ここ何年も買ってないワケなのですが。
私の場合、目がゴロゴロした時に目薬を差すと、その時はいいのですが、しばらくしてから却って微妙な違和感を感じることに気づいたので、もう、やめてしまいました。どうしてもの時に用意すればいいし、いざという時は化粧室に駆け込んで洗えばいいので。
たまに隅っこで涙出しまくって、自前で目洗浄してる時もありますが(@_@)
……で。
そんな私は子どもの頃はメッチャ視力が良くて。
ただ、逆さ睫毛が多くて、眼科の先生には良くお世話になりました。
大人になってからはド近眼でメガネ作りのためになりましたがね。ちーん。
ま、いらない情報は置いといて。
その時に、眼科の先生から「目薬の差し方はこうよ」と言われまして。子ども心に記憶に残っているのですが。
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まず、一日に点眼していい回数。
これは処方薬だと厳密に指定されていると思いますが、市販薬の場合、ちゃんと書いてあるのに読んでない人も多いようでして……。
あ、ホントに処方薬はちゃんと指示通りに使ってくださいね。
さて市販薬ですが、大体は 一日5~6回 ってとこでしょうか。
差す頻度も、出来れば3~4時間は空けたいところ。
短い時間に頻繁に差すのは戴けません。
そして、一番大事な『差し方』ですが。
皆さん、どうやって差してますか?
無造作に目の真ん中に向かってポターンと落としてませんか?
目薬の容器の先っぽを瞼や睫毛にくっつけてませんか?
差したら差したで、そのまんまホッタラケにしてませんか?
さあ、自分の目薬の差し方を見直してみましょう!レッツ!
[正しい(と言われている)点眼法]
☆まずは、手元にティッシュかハンカチを用意しましょう。
☆少し上を向いて、アッカンベーしましょう。
☆アッカンベーして出ている目の下側の部分、つまり下瞼の部分、に目薬を1~2滴入れましょう。アッカンベーをすると、剥き出しになるので入れやすいと思います。
※この時、容器の先が直接肌に触れないように注意してくださいね。
容器が肌に触れると、容器の中に雑菌が入る可能性が高いので、気をつけましょう。
☆顔を下に向けて、パチパチと瞬きをします。
☆下を向いたまま、そのまま目をつぶって最低10~30秒。
※下を向いたままにする理由は、上を向くと眼球を通じて喉に流れ込む可能性があるからです。
☆その間に、眼球から溢れた余分な目薬の液をティッシュなりハンカチなりで軽く吸い取っておきましょう。
ゴシゴシ拭く必要はありません。目の回りや顔表面の肌に、目薬が残っていなければいいだけですので。
これで完了です。
とにかく、目薬を黒目に当たるように差すのだけは避けてください。
黒目の部分に点眼するのは刺激が強すぎます。
この刺激を与え過ぎると、悪くすると瞳孔が動かなくなってしまう危険もあるそうです。
これは知人の友人の体験談だそうで、誰もがなるとは限りませんが、黒目には直接差さない、と言うのは、意識して眼科の先生の点眼法を見ていればわかります。
そして、目から溢れた目薬を拭くのにもワケがあります。
これは仕事柄、社の上司から教わったことなのですが、目薬と言うのは、あくまで『眼球』だけに対する成分なのです。
肌、要は、皮膚に対する有効成分は含まれていません。
場合によりますが、むしろ、皮膚には良くない場合もあるのです。
私の勤め先は超がつくマイナー化粧品会社なのですが、件の上司が相談窓口として、お客様から『目の周りだけがおかしくなった』と言う相談を受けたことがあります。
普段、使っている化粧品で、昨日、いきなり目の周りだけがおかしくなった、と。
上司は少し考え、『もしかして、目薬とか使われませんでしたか?』と聞いてみると、思い当たることがあったようで、目から溢れた目薬は、必ず拭き取るように、とアドバイスしていました。
その後、そのお客様からの問い合わせはありませんので、改善されたのだと思います。
こう言った用例もありますので、たかが目薬、されど、薬なのだと心に留めてください。強すぎる薬は毒にもなるのです。
それと最後に、ドライアイがひどくて、朝、目を開けるのがつらいと言う方。
枕元に目薬を置いておき、朝、無理やり目を開く前に目薬を流し込みましょう。
乾いた眼球には、瞼を無理やり開く行為でも傷がついてしまう可能性があります。
少し目を開いたところに点眼し、中を潤してからゆっくりと開くようにしてくださいね。
参考になれば幸いです。
それでは、今回はこの辺で。