迷子のあなたへ。私の就職活動体験記と、それでも前に進めた理由
はじめに:10年前の私と、今のあなたへ
2010年、私が大学を卒業した年は、リーマンショックの影響がまだ尾を引く厳しい就職戦線でした。内定辞退者が増え、企業も採用を絞るなど、不安が漂う中、私も必死に就職活動に取り組みました。
あれから10年が経ち、社会は大きく変化しました。AIの進化、働き方改革、そしてコロナ禍による働き方の多様化など、私たちの働き方を大きく変える出来事が数多く起こっています。
この記事では、私が2010年に経験した就職活動と、今の就職活動の状況を比較しながら、私の体験とそこから得た学びを包み隠さずお伝えします。そして、今の就職活動で悩んでいるあなたに、少しでも役立つ情報やアドバイスを提供できれば幸いです。
2010年の就職活動:氷河期と戦い、未来を模索した日々
厳しい就職戦線と、私の決意
2010年の就職活動は、まさに「氷河期」という言葉がぴったりの状況でした。多くの企業が採用を縮小し、内定辞退が増えるなど、就職難と言われる時代でした。
そんな中、私はサービス業の会社に就職を決めたのですが、その道のりは決して平坦ではありませんでした。
エントリーシートの壁、そして面接での緊張
エントリーシートを書くのも一苦労でした。自己PRや志望動機は、何度も書き直しを繰り返し、それでも納得できるものが書けた気がしませんでした。面接では緊張してしまい、上手く自分の言葉で話すことができず、何度も悔しい思いをしました。
内定をもらえない日々、そして自己肯定感の低下
内定をもらえない日々が続き、自己肯定感はどんどん下がっていきました。「自分はダメな人間だ」「どこに行っても上手くいかない」そんなネガティブな感情に振り回され、何度も泣きそうになったこともありました。
壁を乗り越えた先に得たもの
それでも、私は諦めずに就職活動を進めました。それは、なぜだろう?
振り返ってみると、私は「自分探し」をしているような感覚でした。就職活動を通して、自分の強み、弱み、そして本当にやりたいことを知りたいと思ったのです。
様々な企業の選考を受け、たくさんの人と出会い、話を聞く中で、少しずつ自分の軸が見えてきました。そして、ある企業の面接で、自分の言葉で熱意を伝えることができ、初めて「自分らしさ」を出せたと感じたのです。
その企業から内定をいただいたとき、私は心の底から安堵し、同時に大きな達成感を感じました。それは、単に就職が決まったという喜びだけでなく、自分自身と向き合い、成長できたという実感でした。
就職活動で得た3つの大切なこと
就職活動を通して、私は3つの大切なことを学びました。
自分を知る
自分の強み、弱み、価値観、興味関心などを深く理解すること。
それは、自己分析だけでなく、様々な経験を通して自分自身と向き合うことでもあります。
人と繋がる
面接官、先輩社員、同期生など、多くの人と出会う中で、様々な価値観に触れることができます。
人との繋がりの中で、自分自身の成長を促すことができます。
諦めない
就職活動は、必ずしも順調に進むものではありません。
挫折を経験しても、そこから学び、立ち上がることが大切です。
2010年と今の就職活動、何が変わったのか?
情報収集の多様化
2010年当時は、就職情報誌や大学のキャリアセンターが主な情報源でした。しかし、現在は、インターネットの普及により、企業のホームページ、SNS、就職情報サイトなど、様々な情報源から企業情報を得ることができます。
多様な働き方の選択肢
2010年は、正社員が一般的でしたが、現在は、フリーランス、副業、リモートワークなど、多様な働き方が注目されています。企業も、多様な働き方を認めるようになってきています。
AIの活用
AIを活用したマッチングサービスや、チャットボットによる質問対応など、AIが就職活動のサポートを行うようになってきました。
コロナ禍の影響
コロナ禍は、私たちの働き方や価値観を大きく変えました。リモートワークの普及、オンライン面接の増加など、就職活動のスタイルも大きく変化しています。
2025年の就職活動で悩んでいるあなたへ
2010年と比べて、今の就職活動は、より多様な選択肢があり、自由度が高いと言えるでしょう。しかし、その一方で、情報過多で迷ってしまうという人も多いのではないでしょうか。
そんなあなたへ、私が伝えたいことは、以下の3つです。
自分らしさを大切にする
周りの意見に振り回されず、自分の軸をしっかりと持ち、自分らしい就職活動を進めてください。
情報収集を怠らない
様々な情報源から情報を収集し、自分にとって最適な企業を探しましょう。
行動力を持つ
情報収集だけでなく、実際に企業に足を運んだり、インターンシップに参加したりするなど、積極的に行動しましょう。
まとめ:未来への一歩を踏み出そう
就職活動は、自分自身と向き合い、成長できる貴重な機会です。
「自分には何もない」「どこに行っても上手くいかない」そう思ってしまうこともあるかもしれません。でも、それは決して本当ではありません。
あなたは、たくさんの可能性を秘めています。
あなたの強みは何か?
どんなことにワクワクするのか?
どんな社会に貢献したいのか?
これらの問いに対して、じっくりと向き合ってみてください。
そして、周りの人に相談したり、キャリアセンターを利用したりすることも大切です。一人で悩まず、様々な人に力を借りてください。
就職活動は、ゴールではなく、スタート地点です。
どんな会社に入社しても、その後の人生はあなた次第です。
焦らず、じっくりと自分と向き合い、本当にやりたいことを見つけてください。