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ソニー DualSense Edge ワイヤレスコントローラー(CFI-ZCP1J)使用感想

 購入してから2週間ほど使用しましたので、その所感を書いていこうかなと思います。ちなみに、この記事投稿までにプレイしたPS5のゲームは、ファイナルファンタジーXVIとマーベルスパイダーマンのリマスター版です。


購入動機

 ホントはですね、買う気なかったんですよ。定価で約3万5千円(2024年10月22日現在)で値段高いし、PS5でオンライン対戦や格闘・FPSなどをすることもないので、私が使うにはオーバースペックだと思ってたんです。純正品に拘らなければコントローラーは選択肢がいくらでもありますし。

 ところが一大事件が起こりまして。それはドリフト現象というもので、これはスティック操作していないニュートラル状態であるにも関わらず勝手に動く現象です。仮にキャラクターの移動操作が左スティックなら、ニュートラルだと静止するはずなのにあらぬ方向に勝手に動き出すことですね。一時期、アメリカで任天堂に対する集団訴訟が話題になりました。

 で、私のコントローラーの場合は勝手に左に動くようになってました。実は、違和感は持っていたものの気のせいとほったらかしにしていたのですが、ある日、FF16プレイ中に気持ち良く召喚獣アビリティのギガフレアをぶっ放していると、スーッと左に動いたんですね。これ、直線型のビーム光線だから左右両方のスティックを触ってなければ動くはずないので思わず、
「( ゚Д゚)ハァ?」
ってなりましたよ。

目標をセンターに入れて、スイッチ!!(左にスーッと)

 それからは公式の応急措置などで対処したのですが、治りませんでした。PS5購入から約2年ほどの使用でこうなったことに失望しましたよ。ゲーマー人生初のことだから余計にショックでした。ニンテンドー64のコントローラーみたいに、スティックをグリグリ回して壊したわけではないのに何故?(前科者は腕を組み、怪訝そうな顔つきでそう語った)。

 で、修理も考えたのですが買い替えと値段差は変わらないと判断、純正が欲しかったのでDualSense(以下、通常版)にするかDualSense Edge(以下、Edgeと省略)にするか考えた末、スティックの交換が可能背面ボタン搭載という理由だけでEdgeに決めました。値上がり直後で損した気分でしたが、2年で壊れるなら変わらんわ! と半ばヤケクソでポチりました。

 なお、購入後に30周年記念コントローラーの予約が始まり、私、とあるネット通販サイトで購入対象者になってました。もちろん、買えませんよ、開封して使った後なんですから。チクショーめ!

使ってみた感想

 1番気になったのは重さ。通常版なら約280g、Edgeなら約325g。約50gアップですが、通常版ですら重いと感じたんで、ここまできたら慣れですね。ただ、重心が通常版だと中央寄りなのですが、EdgeはLRボタンに偏っている気がします。なので、持ち方によってはEdgeはより重いように感じると思いました。

左:Edge、右:通常版

 ボタンの感触はかなり違うように感じました。個体差かもしれませんが、右側の○×等の4ボタンを押し込んだ感触が、通常版はカチッという感じなのですが、Edgeはムニッとした感じで柔らかくなっている気がして、ちょっと心配になりました。反面、Edgeのshareボタンとオプションボタンはカチッとした感じで分かりやすく固くなっていました。通常版は押し込みにくかったので良い改善かな。

カスタム性の高い機能やギミックで夢中に

 カスタム性という面ではありとあらゆる面をカバーしており、やりたいことはほぼ全部できるんじゃないかな。

 まず、PS5本体設定からスティックの感度を細かく決められたり、全てのボタンのキーコンフィグを入れ替えられたりと、なんかすごい。特にスティックはこんなに細かく変えられるのかと感動した。キーコンフィグも複数の設定が可能で、スティックの根元についてるFnボタンでゲームの途中でもすぐさま変更ができる。家庭用ゲーム機でここまでやるのか?、と思った。

左右のスティック感度変更画面
初期のキーコンフィグ
L3R3のスティックボタン無効にして、背面ボタンにL3R3のスティックボタンを割り当てた

 また、LRのトリガーボタンの物理的な調整が可能なのもグッド。3段階の調整が可能で、初期位置は通常版と同じ押し込みの深さなのですが、ここから押し込みを浅く止めることができるようになります。変更するとトリガーエフェクトの体験ができなくなりますが、未対応のゲームなら普通のボタンみたいに浅い押し込みで楽に押せるようにする利点はかなり大きいと感じました。スマブラでGCコントローラーを使う人にこそ必要な機能じゃねぇか。

左右で決められる

 そして、肝心のスティックモジュールの交換は意外と簡単。掃除もしやすそうなので、壊れて欲しくはないのですが、そうなった時の対応はしやすそうで安心しました。

裏面のリリースを左にスライド
パカッと
レバーを
上げて
引き抜くだけ

また、スティックキャップの交換で好きな高さ、好きな表面に変更できます。私は昔ながらの丸みのあるものに変えました。

3種類あるなか、私は右のやつにした

 ちなみに専用ケースも同梱されているのですが、地味に利便性高いなと感じました。コントローラーを仕舞った状態で充電ができるし、編み込みの充電コードは約3mも余裕がある。付属されている全てのオプション品の収納もできるし、ハードケース仕様で落としても、多分大丈夫。

ここをパカッとして
チャージ!

総評

 正直、約3万5千円の出費は痛い。これならNintendo Switch本体が買えますしね。しかし、通常版のスティックがこんなに早くダメになるなんて想定外だったので、万が一壊れてもスティックだけの交換ができるので、ちょっとは安心できるかなと思うようにしています。

 使った感じは通常版より重さを感じ、ボタンの押し込み具合も違いが見られたのですが、特にプレイ面で大きく差が出ることはないと思います。ここは個人的に、所詮は慣れだと思っているので。そもそも、通常版の完成度が高い方だと思っているので、ここだけだと恩恵は少ないです。

 購入メリットはスティックの交換背面ボタン全ボタンのキーコンフィグ対応左右のスティックの感度調整トリガーボタンの物理的な調整、あたりが分かりやすいかなと思います。他にも多くの機能があり、コントローラーに求められているものが全部詰まっていると感じました。耐久性はこれからとなりますが、PS5やPCで毎日のようにゲームをするヘビーゲーマーは検討の余地があると思いました。


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