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スキーマ療法実践シリーズ #1 「書くことで癒される」

普段の曜日別の更新を一時中断をして、スキーマ療法の実践をnoteで行なっていきます。

二週間前からnoteの更新がぱったり止まってしまいました。別に書かなくなったというわけではなくて、11月中旬にものすごい傷つき体験がありました。そのため仕事やプライベート含めて全てが回らない状況になってしまっていました。そこから回復するために私がとった行動は書き続けることでした。

このnoteではスキーマ療法の話を書いていました。スキーマは正確には早期不適用スキーマといいます。別な言葉に置き換えると「満たされなかった中核的感情欲求」となります。ここ数回のカウンセラーとのセッションで、一番大事なのは「満たされなかった」ということ実感することではないかという話をしています。

早期不適用スキーマが形成されるには、なにかの出来事が発生する必要があります。これは繰り返しおこるような出来事ではなく、強烈なエピソードであるケースが多いです。アドラー派のカウンセリングで行う早期回想のエピソードに近い物です。ここで大事なのは、早期不適用スキーマを生成させてしまうような出来事は誰しも起こりうるのです。しかし、ある人はそんなに生きづらさを感じず、別な人は同じような出来事で早期不適用スキーマを形成してしまいます。

先ほど早期不適用スキーマは満たされなかった中核的感情欲求であると書きました。ここで大事なのは「満たされなかった」ということです。たとえ、スキーマが形成されるような出来事があっても、感情が満たされれば、スキーマを形成することがないというです。このように考えると、スキーマ療法の本質とは、過去の体験をマインドフルネスに見つめ、自分が感じたかった感情で味わい切ることだと考えます。

よく考えると、私の場合のスキーマが形成されたと考える出来事は、ほとんど親(特には母親)から感じ方を押し付けられていました。このせいで自分が感じていた感情が違うと考えてしまい、その感情との違いを埋めるために自分の認知を強制的に歪ませていました。このことで強い早期不適用スキーマを生んでしまったのでしょう。

今回起きた出来事によって、自分の長男が早期不適用スキーマを生成してしまうのではないか、少なくとも自分だと生成してしまいそうだと考えてしました。アドラー系統で考えれば、課題の分離をして、本人がヘルプを求めてきてから支援すればいいはずです。しかしスキーマ療法をしている人として考えると、早期不適用スキーマが形成されてからでは遅い思ってかなり焦っていました。(これ自体がなにかの早期不適用スキーマですよね)ところが早期不適用スキーマを形成するかは本人が出来事に対して感情を満たしきることが大きな要因を占めてると考えれば、このことは否定することができます。親として私ができることは、彼の感情を感じ切ることを邪魔しないことなのです。これに気がつくまでかなり時間がかかりました。

さて、今回の短期連載でしたいことは、自分が今回の出来事をどう捉えて、どのような自動思考が働き、早期不適用スキーマがどのように活性化したかをきちんと検証する必要があると感じているからです。さらにこのことを書くことで、自分が回復し、癒される行為そのものだからです。

明日以降ちょっと書きづらいことも書いていきます。でもそれは自分の感情を味わい切るには必要な行為なのです。少しお付き合いください。

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