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その触診あってる? 多裂筋と周りの筋肉の位置関係

起始

①第4仙骨孔までの仙骨後面
②上後長骨棘
③背側仙腸靭帯
④全ての乳様突起および椎間関節包

停止

(2〜4個の椎骨を飛び越えて)上位の棘突起

作用

両側が収縮する
→脊柱を伸展

片側が収縮する
→同側の側屈と反対側への回旋

仙骨後面をつなぐ線維
→腰仙椎間の安定化に作用していて、前から大腰筋が後ろからは多裂筋が支えています

上後腸骨棘、背側仙腸靭帯をつなぐ線維
→仙腸関節の安定化

周りの筋肉との位置関係

脊柱に1番近くにあるのが多裂筋です。多裂筋を覆い被さるようについているのが最長筋になります。多裂筋の外側にあるのが腰方形筋です。腰方形筋の上にあるのが腸肋筋となります。大体のイメージを持っていると臨床でもアプローチしやすくなります。また脊柱起立筋は他にもありますが臨床では以上にあげた4つは臨床でも疼痛を発しやすい筋肉となります。

多裂筋の触診

腰椎の棘突起を触り、指を腸肋筋との筋間のくぼみまで、外側へ滑らさせていきます。大体横幅が1〜1.5横指くらいになります。ですので、これより大きい場合は腸肋筋の外側を触っていることが多いです。第1腰椎から第5腰椎まで繰り返していくと上位腰椎と下位腰椎で触っている感覚が違うことがわかります。大体2〜3腰椎レベルで最長筋と多裂筋の筋腹の太さが逆転してきますので、触っている感覚が変わってきます。

椎間関節痛との関連

脊髄神経後枝内側枝は椎間関節と多裂筋を支配しています。椎間関節由来の疼痛では同レベルの多裂筋の攣縮が生じます。

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