見取り〜環境に惑わされない目〜
目の前にある二つの花瓶
1つは花瓶というより透明のケースに花束が無造作に入っていて、茎を束ねている紐も、切り口も見える。花は色とりどりといえば聞こえはいいが、統一感はなく、花弁があちらこちらに向いている。また、こちらから見ると、背景にはごつごつとした石が重なって見え、一見すると花の輪郭は朧げで、良くみないと花であることすらわからない。
もう1つはきちんとした花瓶に白いバラが整えられて入っている。また背景には黒い布があり、白と黒のコントラストが美しく、花の魅力を一段と引き立てているようだ。
もしあなたが花屋でこの2つの花を見たとき
どちらに心惹かれ
どちらを手にしたいと思うだろうか
おそらく、整えられた白いバラだろう
花の魅力を引き立てるように環境が整えられているのだから、それは自然なことだろう。
しかし、
ここで考えたいのは
この2つの花の価値はどちらも変わらないということ
(厳密にいうと値段という意味でいえば、先の環境が整っていない花の方が高価である可能性すらあるのだが、、、)
だが、置かれている環境が違うだけで、周りが下すその評価は大きく異なってくる。
学校はどうだろう
子どもたち一人ひとりの本当のよさを、その子らしさをしっかりと見ることができているだろうか
周りの環境、条件で見誤っていないだろうか
席に座ってられない子はだめ?
不規則発言が止まらない子はめんどくさい??
それも
環境の中で捉えているだけなんじゃないだろうか
もっと自分の見る目を養いたい。