見出し画像

【家族でオーストラリア移住Vol.03】平常心は日常から育てておいて損はない。豪雨の中ママチャリで横転したはなし。

まず、わたしたちの越してきた場所ブリスベンでは
移住してきてから2週間経った頃から(2024年10月初頭)毎日のように雨です。
断続的な雨というより、日中は晴れて夜には激しいストームであったり、日中もかんかんに晴れたかと思えば急な豪雨になったりと、先月は大きなヒョウが晴れた空から降ってまいりました。
空がとってもコロコロ気分を変えています。

クイーンズランド州はサンシャインステート(太陽州)と呼ばれていたり
ブリスベン自体も、サニー(太陽の)ブリスベンと呼ばれているから、
そんな太陽の地めがけてお引越ししたはずでしたが、
どうやら2024年のブリスベンは特に異常気象のようです。

そんな異常気象の中、とある事件が起きてしまいました。


ある日の休日、家族で自転車で20分くらいの場所へとお出かけしていました。

夫:マウンテンバイク
わたし:後ろに3歳の娘を乗せたママチャリ

自転車で走り始めて3分、雨がぽつんぽつん
わたし:「あ。くるねえ」
夫:「(無言)」
無言の夫の背中を追いかけていると、
ドシャーっっっ
わたし:「え、やばくない、これはやばくない?
雨すごくて前見えないよ、え、やばくない?」
娘:「びしょ濡れだよ、帰ったらみんなお風呂だねえ」

一人だけてんぱったわたしは豪雨の中、車道に寄りすぎて自分が走っていることに気づき、こともあろうか傾斜になっている場所で、ママチャリのハンドルを歩道寄りに少しだけ切ったのでした。

すると瞬間、それはそれは大きく両車輪がスリップ。
車体は大きく左に倒れ、
とっさにわたしの口からでた叫び声は
「〇〇があああああ」(娘の名前)
ずざああああああ(すんごい音がしたらしい)

わたしの左腕からはダラダラと流血
なきじゃくる娘

途端に起き上がり、自転車を起こして娘のチェック
左腕を痛そうに抑えている、
しまった、、、、、。

ひとまず道路から歩道に上がり、
どこか不自由な自分の左腕、そしてその腕のどこかからしたたる大量の血と、同じく腕を抱える娘に起きうる最悪なケースを考え、血の気がサアーっと引くのを感じた、呼吸はどんどん浅くなる、自分の喉から変な呼吸の音が聞こえ始める。めまいがして立って居られなくなり、しゃがみ込む。

そこでストップ。自分を一時停止。


瞬時に自分で自分の状態を客観視し始めてみてる自分に気づく。

・呼吸が浅くて早くて胸まで呼吸が入ってない感じ。
どうして?過呼吸になり始めているよね、
どうして?今の状況の全体像が掴めないからだなあ
・血が出てる
うん。血はたくさん出てる、でも腕も肩も膝も一応動く、めっちゃやばいわけではない。
・動機がする
そりゃあ怖かったし、痛いし、娘が心配だよね、
・めまいがする、冷や汗がある、手足のしびれ、胸が苦しい
そうだね、これは過呼吸の副産物だね
・娘の怪我の状態の最悪のケースを考える
そうだよね、自分のせいでなにかあったら悔やみきれないよね怖いよね、でも今はまだ、そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないよね。そしてもしかしたらそんな不安そうなわたしを見て娘はより不安定なのでは?

そうして、自分に起きた出来事のストレス、そしてこれから先に起きうる妄想によって身体が反応していることに気づいて、この過呼吸は完全に心的なものだと理解したので、
ひとまず深呼吸。深呼吸。
できるだけ姿勢を正して、できるだけ胸を開いて息を吸い込む、
そしてできるだけゆっくり吐き出す。1,2,3,4

数回繰り返す。
「自分の状態も娘の状態も全ては、そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。」

ほら、ちゃんと平常心が戻ってきた。
いつもの呼吸が戻ってきた。

この一連のわたしの変化を横で見ていた夫はあとから
「自分で自分を立て直せるのは本当に流石だなと思って見てたよ」と言ってくれたけれど、
でも本当にこれは自分がこれまでの瞑想実践で培ってきた
平常心の保ち方だからこそ、
これまでの自分に感謝した瞬間だった。

今はまだまだ左腕が自由に動かず、
右手だけでこれを打っているものの峠を超えました。

この峠を超えるまでに大変にお世話になった
病院のお医者様、受付の方々が最高すぎたので
次回はアクシデントの際の病院の流れについて書いてみようと思います。


いいなと思ったら応援しよう!