小説の英語化の背景……
先日、大家さんとの百合的日常の英語化を発表しました。驚かれた方も多いかと思います。英語化に至るまでには理由がありました。ここでは、英語化へと舵を切った理由について報告となります。
こちらのサイトでも、好評をいただいてるノベル作品の「大家さんとの百合的日常」。英語版のタイトルが「Yuri daily life with the landlord」となっています。
翻訳ソフトGinger writerやGoogle translateを使用して、英語へ翻訳してさらに日本語へと翻訳するという工程を経て、英語化をしています。
私自身、英語は理解はできますが、話せるほどの英語力はないので、英語化には不安があるのも事実です。そのため、翻訳ソフトを複数使うことで、作品内容と同じような意味合いになるようにしています。
それと同時に、英語に対しての私自身への勉強にもなっているので、一石二鳥?となっています。
日本語の独特な表記が、英語の文法だと通じない場合もあるので、その場合は、若干の言い回しを変えたりなど、試行錯誤の連続となっています。それでも、とても楽しく編集させてもらっています。
英語化へのもう一つの理由が、英語圏へと進出することで、よりユーザーを広げるということもあります。
昨今の日本ブームの中、なかなか日本のカルチャーをダイレクトに読むことができない海外の人にとって、「日本語習得」が必須になっている状況。世界の言語の中でも、一番難しいといわれるほどの言語の日本語で、綴られるノベルは、日本語の独特の言い回しや言葉の意味も加味したうえでないと、作品の意図や作家の意図までくみ取ることはできないでしまいます。
そのことから、作家側で海外ユーザーへと目を向けることで、より海外のユーザーへ魅力を伝えていければと思っています。
そして、翻訳ソフトを使っていて気が付いた箇所がありました。それは、私がメインで使っているGinger writer は長文向けですが、Google translateは、長文には向いておらず誤訳をしてしまいます。
一方、Ginger writer は日本語を英語訳するのは得意ですが、英語を日本語訳する場合には、英語の配列をそのまま翻訳してしまうので、文脈がおかしくなります。一方のGoogle translate は日本語を英語訳すると誤訳してしまいますが、反対に英語を日本語訳すると、文脈を並べ替えしてくれるので、意外としっかりと翻訳してくれます。
ただ、Google translateも万全ではなく、句点「、」や「。」が途中で入ると、並べ替えがうまく行かずに誤訳の引き金になってしまいます。そのため、Google translateを使う場合は、句点で区切って翻訳するとしっかりと翻訳することができます。
最後に、大家さんとの百合的日常9.5話。ふたりの戸惑いの裏で……ですが、好評を博していて、多くの方に読まれて大変うれしい限りです。
そこで気が付いたのですが……やっぱり、「裏で」や「裏話」。「ここだけ」とかなど、メンストーリーの裏で起きてる内容があれば、やっぱり人気が出ます。
キャラクター達が、メインストーリーの陰でどんな生活をしているのかなどが知れることで、キャラクターの人間性や生活感が出て臨場感が読者でも体験することができます。
作品の奥深さにもつながる裏エピソードは、作品中に定期的に入れると、いいことが、今回の事でよくわかった形になりました。
支援してくれる方募集。非常にうれしいです。