【読書感想文】いっぱいでからっぽでやっぱりいっぱい「シャンデリア」
3人掛けのソファーを1人で使う
夫氏と人をダメにするクッションを
使って床に転がっているシマダ、
めまいとの戦いにかこつけて
形勢逆転✨
3人掛けのソファーに転がって
note書いてるシマダです。
いやほーい!
ソファー譲るから
早くめまいを治したい(切実)
◆シャンデリア
この本は、
いっぱいで、からっぽで、
やっぱりいっぱいな本、だ。
ああ、このお話のモチーフに
シャンデリアを掲げ、
タイトルに据える。
ああ、そういうセンスが、
作家を作家たらしめるのだなと
唸ってしまう。
この短編は30分ちょっとで
読み終える長さなのに
どれだけ感情が行き来しただろう。
華やかさはどこか虚しくて
あたたかそうで実は冷たくて
語り手の「わたし」は
やなやつやなやつやなやつ😬
と思いきや、ちょっと愛しいのだ。
いろいろあるのも感じたけど
それでも、個人的には
ひとことマジで余計だったとは思うよ…
きっと読む人みんなの心に
チリっと引っ掛かりを残す、
そんなひとことのあとに
それぞれがどんな想いで
どんな明日を迎えたのか、
ふんわりぼんやりかんがえた。
そのくらい物語の中の
重要なエレメントなのだろうとは思う。
だけどね、やっぱりね、個人的には
ひとことマジで余計だったとは思うよ…
我が家には、
モンスターがいる。
夫と書いて
ファッションモンスターと読む…
仕事以外の時間に
3人掛けのソファーに1人で転がって
いつだってのぞいているのは
ファッションサイト。
ハイブランドの新作のチェックは
もちろんのこと、
新進気鋭のデザイナーやブランドを
調べてきては、取り扱い先を探す。
もちろん、思いもよらない大金は
我が家には残念ながら今のところ
転がり込んできていない。
(しかし作中の語り手の稼ぎ方は
シマダの得意分野であるはず笑)
だから我が家のモンスターは
とても丁寧に吟味して、
服飾にかけるにしては
すこし勇気のいる大きな金額を
シーズンに数回、
投資するように大切に使う。
シャンデリアの
語り手のような生活は、
モンスターにとって夢のせかいで、
しかしきっとほんの数日で
モンスターをモンスターたらしめる
エネルギーを奪っていくような
日々になるのだと思う。
タイ米…
おい予測変換何してくれてんねん
大枚をはたいて、手に入れた
至上のお気に入り服を身につけて
仕事に出ていく時こそ、
このモンスターのエネルギーは
最大値を叩き出すように見えるからだ。
このモンスターは
餌をもとめて、気に入った店員さんと
知識を交換し、センスを認め合う。
そんな中で出会った
キングofファッションモンスター
みたいな店員さんを数ヶ月後には
お友達と呼んで自宅でごはんを振る舞う。
(片付けはしない💢)
持ちすぎないからこその
楽しみとか、しあわせが
そこにはある気がする。
語り手さんは
きらびやかで華やかで、桁の違う
ブランドのアイテムたちを身に纏う。
だけど、ウルトラブランドの
ハイパーアイテムには手を出さない。
そこにウルトラハイパーを
センス良く着こなす老婆が現れて…
ああ、いっばいで、華やかで、
なんかからっぽで、さみしいなぁ。
あと一口で食べ終わっちゃう
カップアイス🍨の1億倍くらいの
さみしさ。
つるつるの床の上を
さらさらしちゃうような
うわすべり感や、やるせなさは
わたしみたいな読み手にも
伝わってきた気がする。
ああ、語り手さん
わかるような気がするとか、失礼でした。
口が過ぎます。ごめんなさい。
でもさ、それでもさ、まだ言うけど
ひとことマジで余計だったとは思うよ…
(このひとことが余計である)
いろんな気持ちで
おなかいっぱい。
やー…
でもわかんない、
ウルトラハイパーばあちゃん、
あらあら、てなもんで
つるっ!さらっ!と流して
気にしてないかもしれない。
気にしてないといえば、
タイ米、気になってる。
タイ米のチャーハンでも
食べにいきましょうかね。
そんなちょこっとした
おでかけでも、うちのモンスターは
ぬかりなく全身しっかり
お着替えするのですよ。
おくさま、
ジャージで出られない…
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