”結果には原因がある”ということ
こんにちは、yuukiです。
今日は、『”結果には原因がある”ということ』についてお話しします。
突然ですが、「セイタカアワダチソウ」という植物をご存じでしょうか?
田舎出身の方であれば、誰でも一度は目にしたことがあると思います。
私も、地元の空き地や線路の脇にたくさん咲いていた光景を、よく覚えています。
私がこの植物の名前を知ったのは、大人になってから。
京都の西本願寺にお勤めに行ったとき、お坊さんの法話で聞いて知りました。
セイタカアワダチソウとは?
セイタカアワダチソウはすっかり日本の風景になじんでいますが、実は外来種。北アメリカが原産地だそうです。
多くの日本人が悩まされる”ブタクサ”に似ていますが、全く別物で、花粉を飛ばすことはないとのこと。
そして、セイタカアワダチソウのすごいところは、その繁殖力。たいがいの場合、数本、数十本の群れで咲いています。
なぜ、そんなに繁殖するのかというと、根っこの部分に”毒”を持っているからだそうです。
その毒で、自分以外の植物をやっつけてしまうのです。
日本古来の植物であるススキなどは、この毒に、”いったん”、やっつけられてしまいます。
初めはそんなふうに、毒の力でどんどんどんどん縄張りを広げていきます。
しかし、毒の濃度が上がっていくと、セイタカアワダチソウは自分の毒の強さに耐え切れなくなってしまいます。
結果、自らの毒に侵されて死んでしまうのです。
そして、いったんは、やっつけられてしまったススキたちが、再び勢力を増すのです。
目的地(ゴール)を定めること
私はこの話を聞き、「なんて無計画な植物なんだ・・・」と思ってしまいました。
しかし、お話をしてくれたお坊さんは、
”人間も、セイタカアワダチソウと同じことをしていないか?”
ということを、私たちに問いかけてくださりました。
日常生活においても、
”自分が今どこにいるのかという現在地”と、
”これからどこに向かうのかという目的地(ゴール)”が定まっていると、
そこに向かってそう進めばよいか、逆算で考えることができ、今するべきことが分かります。
ゴールを決めず、ただなんとなく、時間が過ぎるままに毎日を過ごしていたのであれば、日々の成長は少なく、どんなゴールになるのかも予測ができません。
そしてそれは、人生においても同じことです。
5年後、10年後、20年後、ひいては死ぬまでに、自分がどんな人生を創りたいか。どんな力を身につけ、誰の役に立ちたいか。
それを考え、目的地を決めることが、より豊かな人生につながるということを話してくださりました。
因果応報の教え
さらにこれは、日本全体、世界全体、地球規模で考えても同じことです。
人間がより便利さを求めて、様々な技術を開発する。その結果、CO2の排出による環境問題や、原発による健康への被害などが起こってしまっている。
私たちの生活を脅かす原因をつくっているのは、間違いなく私たちです。
”因果応報”という言葉がありますが、
当たり前のことですが、良くも悪くも、”過去ー現在ー未来”はつながっています。
全ての物事の結果には原因があり、その原因は自分自身が創り上げているものです。
私は、この、セイタカアワダチソウのお話を聴いて、
『物理的な過去は変えられないけど、理想とする未来(ゴール)を描いて創造していくためにも、今ここからの行動を良いものにしていこう』
と、気がつくことができました。
人間が、植物や動物に教えてもらうことはたくさんありますね。