ひどくダサくてカッコ悪い わたしの青春時代
何も頑張れない高校時代だった。
嫌なこと・面倒なことから逃げていたのは自分なのに、そんな自分にコンプレックスを抱いていた。
応援とはコンプレックスの裏返しでもあると聞いたことがある。
高校時代のわたしは同世代が活躍する高校サッカーを応援することで、欠けている部分をせめて補っていたところがあった。と思う。
なんともおこがましい話だけれど。
高校二年生のころ、地元・埼玉県の西武台高校にゾッコンだった。当時すでに注目されていた三沢直人選手(現:京都サンガ)らが属していたチームだ。
高校サッカー選手権 埼玉県予選は彼らを追いかけ、自転車で西武台高校のグラウンドへ観に行ったりもした。
保護者たちはひとりで観に来ているわたしを見ては、西武台高校に彼氏がいるのではないか?と噂していた。「青春ね〜いいわね〜」なんて言われたが全然違う。誰一人として面識すらなかった。
準々決勝 浦和駒場スタジアムで市立浦和高校に敗れたときは、安易に黄色いノイズを発する相手校の女の子たちを帰りのバスで見かけては勝手にイラッとしたりもした。
我ながらどの立場で憤慨していたのだろうか。
なかでも一番の推しは当時の西武台高校のキャプテン、川又悠史選手。技術とフィジカルの強さ、そして同世代とは思えない芯の強さに、チャレンジしていく姿に、月並みな表現だけれどわたしは勇気をもらっていた。
そんな川又選手はいま、神奈川県リーグの鎌倉インターナショナル(通称:鎌倉インテル)に所属しているのだと知った。
日常の喜怒哀楽の波はほとんどなくなったということに同じ社会人として共感した。一方で、川又選手は自らの行動でそんな状況を打破しているのだ。
今の自分の状況にどこかモヤモヤを抱えていて、川又選手の姿に勝手ながら鼓舞される。あの頃と何も変わらない。
逃げてくすぶって憧れて羨んで、誰かを応援することでなんとか補って、やっとやっと重い腰を上げられるような、ひどくダサくてカッコ悪いけれど、わたしの青春はそういうものだった。
いまは少しだけそんな自分を受け入れられた気がしていて、きっとこれからもわたしはこうやって人生を進めていくのだと思っている。
これから、陰ながら鎌倉インテルを応援していきます。
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