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韓国からみた日本と日本からみた韓国と。

2019年12月31日ソウルにいた時のこと。
この日は珍しく宿題を早く済ませて19時にはカフェを出て家の近所にあるマンドゥ(韓国の肉まん・餃子)屋さんでキムチマンドゥを買って持ち帰っていた。

一人前を注文すると「明日は元旦やのに、一人でマンドゥ食べてたらあかんやろー。彼氏と一緒に食べなー。」と横で待っていたおばちゃんに突っ込まれる。
「来年はそうしたいな。」と韓国語で答えられるようになった自分に、内容の寂しさを忘れて喜びを感じた。

温かいコーン茶と一緒にマンドゥを食べながら、MBCのカウントダウンTV(歌番組)が始まるのを待っているとニュースが始まった。

「韓国から日本への旅行客が減少しています。」

仁川空港から日本へ行く旅行客は、2019年8月は前年比-19.5%、11月には-39.5%、12月も-38.5%と大幅な減少傾向になっているそう。

釜山の金海空港から日本へ出発する旅行客に至っては、8月時点で既に-48.0%と約半数にまで減少し、さらに10月には-65.5%、11月も-65.0%となり日韓を結ぶ路線は各航空会社にとってかなり痛手になっているとのこと。

空港でインタビューされていた方も「最近は日韓関係があまり良いと思えないから日本ではなくベトナムに行きます。」などとコメントしていた。

きっと、同じタイミングで日本の空港でインタビューしても同じような状況なんじゃないかな、と私は考える。日本の若者における「韓国は流行の発信地だ」という憧れや梅田近くにあるハッドク店への行列やBTSのライブチケットが一生取れない事実とは裏腹に、新聞やニュースでは両国の緊迫した様子ばかりが発信されていないか。

2019年は特に多くの人たちに「今韓国に行っても大丈夫?怖くないの?」と私自身も心配された。2019年も5回韓国に来たけれど、少なくとも私には(日本人に対しての対応の意味で)大きな変化は感じられず。いつ来ても韓国は私を優しく受け入れ、目新しいものを持ち帰らせ、韓国語で話す機会を提供してくれた。
「よく来たね。」と言って。

そしてこれもまた日本でも同じなんじゃないかな、と思う。きっと私たちも日本に来てくれた韓国からの旅行客はウェルカムだし、道頓堀の場所だって全然いつでも教えるし、抹茶スイーツのお店では笑顔でおもてなしするだろう。

だから私は韓国語を勉強しにわざわざソウルに来ていた。もっとお互いの国のメディアでお互いの国の魅力が発信される日がいつか来るといいな、と願いながら、私はカウントダウンイベントへ向かうために玄関で靴を履くのだった。

さらなる韓国の魅力を見つけるために。




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