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お前らは幸せだと思え
虐待サバイバーのゆうかです。
我が家のDV父は、テレビで不幸な方のドキュメンタリーや、貧困にあえぐ国の特集、不運な出来事のニュースなどを観る度に、
私達に対して
「よく見ろ!こんな可愛そうな子供たちがいるんだぞ!お前らは何もわかってない!お前らは幸せなんだぞ!ご飯も食べられて屋根のある家に暮らして、幸せだと思え!」
と、言われるんです。
私達は何も言ってないのに、私たちの感想も何も聞かずに、一方的にまくしたて、興奮して怒鳴り続けるのです。
私たちが、どう感じるかとか、どんなふうに考えたかなんて、まるで興味はないのではす。
一方的に、「お前らは何もわかってない!」と決めつけるんです。
小さい時はから、そうされていたので、私は、自分がどう感じたのか、何を思ったのかわからなくなるようになりました。
今でも、そのようなニュースやドキュメンタリーを見ると、見ると、苦しくなります。自分の気持ちが混乱します。父に、何もわかってないと言われたことが、私の気持ちを混乱させるのです。
小さい頃の光景が浮かぶのか、自分の素直な感情も、どんなことを考えたのか、わからなくなってしまうのです。
だから、今でもニュースに引っ張られてしまったり、必要以上に共感してしまい、精神が不安定になったりします。
虐待を受けて育っていた私達が、その父から「お前らは幸せだと思え!!!」と、訳のわからない強制をされるのです。
小学生になると、おかしなことを言われているということはわかり始めました。それでも、もちろん、なにひとつ父に意見することはできないまま、頭の中は混乱しながら成長しました。
私は、父の暴力と暴言さえなければ、ご飯も、屋根のある家も何もいらないさえ、と思っていました。