【感想】パリ・オペラ座 白鳥の湖 IMAX上映版

 どうも、佑佳です。

 ちまたで噂になっていた、劇場上映の白鳥の湖を観てきました。
 なんとね。
 7日間限定ってことだったのでマジで急遽行ってきました。
 舞台(バレエ)に飢えてんのよ、こっちはさァ!!誰

 まぁそんなこんなでね。
 あんまりにも心燃えて帰ってきてしまったので感想をちょろちょろと。



 今回の舞台は、かの有名な『白鳥の湖』。
 クラシックバレエといえばこちらをもれなくご想像くださることでしょう。




白鳥の湖 ストーリー概要


 ウィキ先生で探してくれ! ってのはさすがに味気ないので、佑佳の解釈も含めつつの説明を。




 成人を迎えるジークフリート王子は、母君である女王陛下から結婚についてもっと現実的に考えるよう迫られていた。
 翌日の舞踏会でそれを選ばねばならぬことに陰鬱としていたジークフリート王子は、成人の祝いで賜った弓矢を携え、近くの湖へ狩りをしに出かける。


 湖には白鳥の群れが。日も暮れ、辺りは暗い。
 ジークフリート王子が白鳥の一羽に矢を向けたとき、ひときわ美しい白鳥がたちまちに人間へと姿を変えた。
 自分たちを狙っていたジークフリート王子に怯える白鳥たちも、次々に人間へと姿が変わっていく。それも、皆女性であった。
 弓矢を置いたジークフリート王子は、彼女たちの身の上話に耳を傾ける。
 ひときわ美しい白鳥だった娘は名をオデットといい、もとは小国の王女だったが、侍女らと共に悪魔・ロットバルトから『昼は白鳥の姿、夜だけ人間の姿に戻れる』という呪いをかけられてしまったようだ。

 呪いを解く方法はひとつ。
 それは、まだ誰にも愛を誓ったことのない男がオデットに愛を捧げること。

 話をするうちに徐々に惹かれ合っていた二人。
 ジークフリート王子が「あなたへ愛を誓おう」と申し出るも、そのとき訪れた夜明けによってオデットらは白鳥の姿に戻ってしまい、無情に飛び去ってしまう。


 城に戻ったジークフリート王子。そこでは成人を祝う舞踏会が行われようとしていた。
 花嫁候補の娘たちを前にせど、ジークフリート王子の心はここにいないオデットへ馳せられたまま。

 そんな折、客人に化けたロットバルトとその娘オディールがジークフリート王子の目を惹いた。
 なぜなら、オディールがオデットそっくりであったからだ。それはロットバルトの魔法で姿を変えられていたがための罠。
 思惑どおりオデットだと勘違いしたジークフリートは、オディールとの結婚を決め、大勢の前で愛を誓ってしまう。

 途端、ロットバルトとオディールは正体を現し、窓に映る哀しげなオデットを指してジークフリート王子へネタバラシ。
 ロットバルトとオディールは「もうオデットは助からない」と嘲笑うように告げ、去っていく。
 息子が騙されていたとショックを受けた女王陛下は倒れ、過ちを悔いたジークフリート王子はオデットのいる湖へと走る。


 悲嘆にくれるオデット。
 後を追ってきたジークフリート王子はオデットに赦しを請う。
 オデットはジークフリート王子の嘆願を聞き入れ――




 と、まぁこんな感じの、ファンタジー性の高い恋愛劇なわけです。
 結末はご自身でお確かめくださいまし!

 ……あとね、バレエはセリフを発しないので「ホントのところどうなの?」って曖昧に感じるところは「……さ、さぁ?」ってなってしまう場合も少なくないんです。
 なので繰り返しいろんな舞台を観て解釈を深めるのも味わいなんです。

 だからバレエは芸術鑑賞なんや!!!(強火たぬき


振付師のはなし


 基本情報としまして。

 クラシックバレエは、その昔の振付師が振り付けたものを基本にして、現代まで伝えられています。
 演目によって振付がひとつしかないものもあれば、数人の振付師が別の解釈をしているためちょっと違うな? というのもあるわけです。
 なので、同じ演目でもテイストや結末が違うことがある面白さってのがあります。


 代表的なのがマリウス・プティパ氏。 クラシックバレエの振付師でもっとも名が通っているように思います。

 もちろん『白鳥の湖』にもプティパ版はございますが、今回のこのパリ・オペラ座公演というのはプティパ版ではないのですよね。

 パリ・オペラ座ではヌレエフ版を上演することが多いそうです。
 これは、ルドルフ・ヌレエフ氏によって比較的近代につくられた、王子視点から物語を見たものです。
 ちなみにワタシは知りませんでした……というか観たことがなかったんです。
 昔から知っていたのはブルメイステル版(だと思う……)かゴルスキー版(た、たぶん……)なので(視線逸らし)。

 ちなみにですが。

 ブルメイステル版は、1877年の初演に近い構想になっていて、第三幕の黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥがチャイコの原曲を使用するのが特徴です。
 ワタシはこっちの黒鳥が好き。

 ゴルスキー版は、初めてこの物語をハピエンにした振付です。ボリショイバレエで演じられるのはこっちだったかな?

 話がマニアックすぎます?
 まぁまぁ、落ち着いて。
 「どの振付の舞台が好きー?」
 「えー? わたしはぁーっ」
 ……ての、バレエ好きなら一生できるんですよ。終わらねーのよ。


佑佳の感想と昂った感情の吐き出し

 白鳥といえば道化師と言っちゃうほど、白鳥の道化師がもっとも好きな佑佳ですが、このたび鑑賞しました『パリ・オペラ座版』では道化師は出てこず!!

 画面スクリーンを前に「な、なんてこったい……」とアワアワしてしまいました……。

 ところがですよ。

 その道化師の代わりにいらっしゃった家庭教師役のパブロ・レガサ氏に、秒で視線を奪われましたね。

 とにかく冷淡なまなざし!
 セリフがないのに「なんて腹黒なんや……」と思わせる立ち居振る舞い!
 そして、えっちさ!!!

 やられましたわ……目が美味しかったです。

 あと家庭教師の衣装がね、立ち襟なんですけど、むっっっっっっっっっちゃエロかった。ほんとうに。
 しかもさ、黒一色ではなくて緑が入っているあの色使いもたまらんかった……超好き。めっちゃ似合ってました。
 しかも「どこからどうついてんの?」ってマント、たまに腕にぐるぐる巻きにしててかわいかったしな。
 そんでミリも笑わん感じと、王子をヒョイって持ち上げちゃう豪腕!
 あとあと!!
 三幕のソロバリエーションが終わったあとに、スッ……と群衆の中に消えつつ舞台から捌ける気配の消し方神だったが……!涙
 極めつけに、作戦成功とばかりにニヤァと笑ったときの色気!!!!!!ハアハア

 いままでいろんなスワンレイクを観ましたがね、あんなえっちなロットバルトいねーよ?? ってなったね。
 誰が考えたのあのえっちなロットバルト。
 天才かよ。
 観てる間、ずっと独りで「えっちすぎ……やば……」って限界オタクキメてた佑佳を誰にも見られたくないくらい凄まじかったです。


 ヌレエフ版だってことがわかると「なるほど」と思うのですが。
 今作はジークフリート王子とロットバルトに焦点が当たるように構成されているので、尚のこと男性ダンサーたちがひたすらかわいく見えるんですよね。
 ところどころで男性たちの絡みがあったりすると「つまりそれって……おや??🤔🤔🤔🤔🤔」みたいなね、邪推オブ邪推が捗るワケですわい。

 まぁ違うんですけどね、実際は全然そういう感じじゃないんですけども。
 そういうバージョンの振りもあるけどね。


 あとね。
 映画だってことを忘れてバリエーションとかパ・ドゥ・ドゥごとに拍手しそうになっちゃったので、思い切って拍手したかったなぁと思いました。
 だって凄かったですもの、マジで舞台をリアタイしているみたいでした。
 すげーよIMAX。
 始め「うるさいわー」とか思ってごめんねIMAX。


 実は「うーん……」と気になったことがいくつかあったんですよね。

 オデット/オディール兼役のパク・セウン氏の衣装胸元……というか脇詰め? がちょっと不安でしたね……。
 パカついてて怖いというか。
 もう少し詰めてあげたらいいのに! って縫製のことを見てしまいました。
 あと手先がちょっと不安でしたね。
 神経もう少し手先に注いでいただきたいなーって。

 逆に、コールドの白鳥たちの中に、グラドル顔負けのスタイル(もちろんですが)とボリューム(何とは言わんが)をお持ちのお姉さま方が数名いらっしゃって、ついつい見入ってしまいました(ヨコシマたぬき

 大きな三羽が四羽だったりして、馴染みないワタシには目新しさを受けました。


 ラストは「古典を演ってくれたんや!」って感激でした。
 あとから調べてヌレエフ版だからだったってわかったら「なるほど」とは思いましたが、ヌレエフ版だと知らなかったので素直に興奮しましたね。
 古典が見たかったのと、あのエンドはなかなか見られないのでね。


おわりに


 まぁざっとこんな感じですかね。
 滅多に映画は観に行かないのと、最近全っっっっっ然舞台を観に行ってないので、興奮冷めぬままの感じを綴った次第です。
 ほんとうはけっけバレエも観に行きてーのよねーー涙
 札幌にもきてくれー!




 それではまた。

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