パワポでマークダウンは使える?対応アプリを使って業務効率化!【マークダウンマースターになろう②】
こんにちは!前回の記事では、マークダウンの基本と実際の書き方について解説しました。今回は、AIチャットボット以外でマークダウンが対応しているアプリケーションを紹介していきます。
マークダウンって何?って人や、マークダウンの使い方、AIチャットボットでの表示については前回を読んでみてください。↓
はじめに
マークダウンは、簡単に整形されたテキストを書くことができる軽量マークアップ言語です。その使いやすさから、多くのアプリケーションでサポートされています。今回は、日本で人気があり、日常業務で使えるマークダウン対応アプリを紹介します。
テキストエディタ
1. Visual Studio Code
Microsoft社が開発した無料のコードエディタです。拡張機能を使うことで、マークダウンのプレビューやPDF出力が可能になります。開発者だけでなく、一般のユーザーにも人気があります。
2. Typora
マークダウン専用のエディタで、多機能かつ使いやすいインターフェースが特徴です。公式の日本語インターフェースはありませんが、日本語の入力や表示に問題はありません。以前は無料でしたが、現在は有料(一度きりの購入)となっています。主な特徴は以下の通りです:
リアルタイムプレビュー:入力と同時に整形されたテキストが表示されます。
豊富な書式設定オプション
テーブルや数式のサポート
画像の挿入と管理が簡単
PDFやHTMLへのエクスポート機能
ノートアプリ
1. Evernote
クラウドベースのノートアプリです。マークダウン形式でノートを作成できる機能があり、複数のデバイス間で同期が可能です。ビジネスシーンでよく使われています。
2. Notion
オールインワンのワークスペースツールです。マークダウンを使ってドキュメントやデータベースを作成できます。最近、企業での導入が増えています。
3. Scrapbox
マークダウンに似た独自の記法を使用するノートアプリです。リアルタイム共同編集が可能で、ナレッジベースの構築に適しています。
タスク管理ツール
1. Backlog
ヌーラボが開発したプロジェクト管理ツールです。タスクの説明やコメントにマークダウンを使用でき、充実したサポートが特徴です。
2. Trello
カンバン方式のタスク管理ツールです。カード説明にマークダウンを使用でき、多くの企業で採用されています。
コミュニケーションツール
1. Slack
ビジネスチャットツールです。メッセージやスニペットにマークダウンを使用でき、多くの企業で導入されています。
2. ChatWork
ビジネスチャットツールで、メッセージにマークダウンを使用できます。使いやすいインターフェースが特徴です。
3. Microsoft Teams
Microsoftが提供するコラボレーションプラットフォームです。チャットメッセージ、投稿、Wikiページなどでマークダウンを使用できます。Office 365との統合も強みです。
ブログプラットフォーム
1. note
マークダウン形式での投稿に対応しているブログプラットフォームです。クリエイターや企業の情報発信に広く使われています。
2. はてなブログ
マークダウン形式での投稿が可能なブログサービスです。テックブログやビジネスブログとしての利用も多く見られます。
マークダウンを活用したプレゼンテーション資料作成
マークダウンの活用範囲は、ノートやドキュメント作成だけにとどまりません。「.md」ファイルを使用することで、プレゼンテーション資料も簡単に作成できます。この方法を使えば、PowerPointやKeynoteなどの専用ソフトを使わずに、テキストベースで素早く資料を作成できます。
マークダウンでプレゼンテーション資料を作成するメリット
シンプルで集中しやすい:テキストベースなので、内容に集中できます。
バージョン管理が容易:Gitなどのバージョン管理システムと相性が良いです。
軽量で高速:テキストファイルなので、編集や共有が高速です。
プラットフォーム非依存:特定のソフトウェアに縛られません。
マークダウンでプレゼンテーション資料を作成する方法
マークダウンファイル(.md)を作成します。
各スライドを区切り文字(通常は --- または ___)で分けます。
マークダウン記法を使用してスライドの内容を記述します。
例えば:
# プレゼンテーションのタイトル
著者名
---
## スライド1
- 要点1
- 要点2
- 要点3
---
## スライド2
1. 番号付きリスト項目1
2. 番号付きリスト項目2
---
### 画像を含むスライド
![画像の説明](画像のURL)
マークダウンプレゼンテーションツール
マークダウンで作成したプレゼンテーション資料を表示するためのツールがいくつか存在します:
Marp:VSCode拡張機能としても利用可能で、マークダウンからスライドを作成できます。
reveal.js:HTMLプレゼンテーションフレームワークで、マークダウンをサポートしています。
Slidev:開発者向けのプレゼンテーションツールで、マークダウンとVueコンポーネントを使用します。
使い方の基本手順
マークダウンファイル(.md)でプレゼンテーションの内容を作成します。
選択したツール(Marpなど)を使用してマークダウンをスライドに変換します。
生成されたHTML/PDFファイルをプレゼンテーションで使用します。
この方法を使えば、テキストエディタさえあれば、どこでもプレゼンテーション資料の作成や編集が可能になります。チームでの共同編集も容易になり、バージョン管理も簡単に行えます。
まとめ
多くのアプリケーションがマークダウンをサポートしており、日常業務のさまざまな場面で活用できます。テキストエディタ、ノートアプリ、タスク管理ツール、コミュニケーションツール、ブログプラットフォームなど、用途に応じて適切なツールを選択することで、効率的な文書作成やコミュニケーションが可能になります。
マークダウンを使いこなすことで、シンプルで読みやすい文書を素早く作成できるようになります。ぜひ、これらのアプリケーションを試してみて、自分に合ったマークダウン環境を見つけてください!