サイコロジーオブマネー11
サプライズ!
未来のことを考える上で
過去の歴史を元にして
判断することはよくある。
しかし、それが通用することと
そうでないことがあり、
ファイナンスは
常に進化しつづける世界。
つまり、過去の事例が
通じないこともたくさんあるのである。
以前成功したからといって
それがまた通用するわけではないので
過信するのは危険だ、と
著者は言う。
確かに経済は進化し続けて
トレンドも急速に変わっていく世の中...
もちろん過去の事例も大事だけれど
柔軟に考える力も必要になってくるのかな?
と思う。
あと、過去を振り返れば
歴史的に見て
大きなテールイベント
一握りの大きな出来事によって
数々の影響が及ぼされている例は多い。
本書では、
世界大恐慌
第二次世界大戦
米同時多発テロなどが
紹介されている。
これらの出来事は
世界的に大きな影響を与えている。
複合的に、
一見無関係に思える出来事でも
これらによって影響を受けているものも
多いのである。
物事は
知らず知らずのうちに
連帯しあっていて
本当にちょっとした、わずかな出来事で
その時はその部分しか
変わっていないように見えていても
未来には大きく影響を
及ぼしてしまうのだ。
これを読むと
なんともない出来事が...
自分のちょっとした選択によって
未来は大きく変わってしまうこともあるのだ
ということがわかる。
しかし、未来は予測できない。
前例のない
大きなテールイベントが
いつ起こるかは予測できないのだ。
今回の新型コロナも
大きなテールイベントとも言えると思う。
確実に経済に影響を与えたし
職を失ったり、
計画していた未来が
崩れてしまった人々も
数え切れないほどいるだろう。
こういうふうに
たくさんの人々の人生に
大きな影響を及ぼし未来を変えてしまう。
しかし、
絶対にこういうテールイベントは
どこかで起こる、
それを頭の中に入れるべきだという。
今の状態がいつまでも続く、と
思っていては
未来に対処できないのは確かだ。
では、どうやって
未来に対処していくのか?
それは次の章に続く。