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生理さんーピルとの毎日


生理は恥ずかしいことでも汚いことでもない!と前回の記事で宣言をした私ですが、つい最近まで、「ピルを飲む」ということに、長いこと抵抗を感じていました。私がひどい生理痛やpms(生理前症候群)に悩んでいた時、たくさんの友達から「ピル飲んでみればいいんじゃない?!」とアドバイスしてもらっていましたが、頑なにピルを飲むのを怖がっていました。

ピルを飲み始めた今では、こんなに生理が楽になるのなら、もっと早くからピルを飲めばよかった!と思っています。ピルを飲むことはすでに日常の一部となりました。

この記事を書くにあたり、なんで私はそんなに「ピルを飲む」ことにネガティブな気持ちをもっていたんだろう?と改めて考えてみました。共感できる部分があると、皆さんのピルへの考えが開けるかもしれないので、こちらに書き出してみます。そして、私のピルを飲み始めた時の経験談もシェアさせていただきます。

*これはあくまでも医師ではない私個人の考え、そして一つの体験談であることをご了承の上読み進めてください。決してピルを薦めているわけでも、ピルを否定しているわけでもないことをご了承ください。

1 ホルモンバランスを崩したくない。

2 ピルに体が慣れるまで、具合が悪くなる人もいると聞いたし、ピルを飲んでいると血栓ができやすくなると聞いたから、健康面が不安。

3 ピルを飲んでいると、性に奔放な人と思われそうだから。


1 ホルモンバランスを崩したくない。

私は10年以上摂食障害があったので、生理が止まってしまったこともありました。ここ数年でやっと生理の周期が安定してきたので、ピルを飲むことで自然にバランスの取れているホルモンをコントロールすることに対して不安を持っていました。いざピルを飲んでみると、より、バランスの取れた状態を精神的にも身体的にも感じました。月経前症候群がひどく、頭がぼやけてしまったり、体がだるすぎて動くことすらままならず、1ヶ月のうち半分はゾンビのように過ごしていた私が、生理前でもいつも通りに過ごすことができるようになりました。

2 ピルに体が慣れるまで、具合が悪くなる人もいると聞いたし、ピルを飲んでいると血栓ができやすくなると聞いたから、健康面が不安。

私の親友の1人は生理痛が酷すぎて、何度か意識を失ってしまう経験をしました。一時期この辛い生理痛をコントロールするためにピルを飲んでいましたが、体質的に「血栓ができやすくなるからやめましょう」とお医者様に言われてしまいました。それを聞いた時ピルが「体に悪いもの」という認識になってしまいました。さらにその当時私も生理痛に悩んでいたので、ピルを飲んでいる友達数人に意見を聞いた時、「体が慣れるまでは本当に具合が悪くなった。吐き気が止まらなかった。」「ニキビがひどくなった。」「体重が増加した。」という話を聞いて、ピルは体に悪いものなのかな?と思ってしまいました。

私がピルを飲み始めた時、まず、体質を調べていただきました。私が伺った医師によると、血栓はやはりピルによってできやすくなるとのことでしたが私は問題なさそうだとの判断をいただいたので安心して飲み始めました。ピルを飲み始めた最初の数週間は、ひどい吐き気や目眩に襲われました。最初は、何か悪いものでも食べたのかな?と思いましたが、よく考えるとピルを飲み始めたからだ!と気づきました。室内にいると吐き気がおそい、人が多いところが辛くなりました。乗り物に酔うことのない私が電車ですら酔いました。もう、しんどいからピルを飲むのをやめようかなとすら思いました。その上、最初の月は不正出血も何度かあったので、怖かったです。今ではもう慣れてしまって、毎日何も感じないですし、不正出血もありません。気持ち悪さはピルを飲み始めて1週間ちょっと経ったら治りました。これからピルを飲み始めるという方は、もし選べるのであれば、スケジュールが体にも精神的にも負担になりにくい時期に始めるのが良いと思います。そして、信頼できる医師の元でピルを飲み始めるのが良いと思います。周りにも、なるべく体調が悪くなるかもしれない旨を伝え、体が辛い時は休むようにした方が良いと思います。気持ちの面で不安定になる方もいるそうなので、お友達などに電話できるようにすると良いと思います。もちろんパートナーがいる方も、しっかりコミュニケーションをとっていった方が良いと思います。

3 ピルを飲んでいると、性に奔放な人とみんなが思うから。

こんなに、公共の場所でセックスだなんだと叫んでいる私ですが、どこか頭の片隅で「ピルを飲んでいる=性に奔放なタイプ」という偏見がありました。突き詰めて考えてみると、それはドラマや映画などのメディアの影響なのかなと思います。現に、ピルを飲んでいる友達を性に奔放なタイプとは思っていません。。いや、まず、別に性に奔放でもいいんですよ。奔放じゃいけないという偏見がまず問題点ですね。

今書きながら気づいたのですが、私はお医者さんにジャッジされたくなかったんだと思います。見た目がとっても派手な私に対して、お医者さんと言う職業の方は心ないことを言うことが過去の経験上多いので、ピルという話になるとより偏見を持って見てくるだろうと勝手に私が思い込んでいました。

私は、日本に帰ってから何度か行っている婦人科の検査台の位置がとっても気に入らなかった(看護師さんが忙しく通る通路に向かって足を開くという不思議なシステムでした)ので、ピルを飲み始めるこの機会に違う婦人科を訪ねました。女医さんに担当していただけるようお電話予約の際に頼んだはずなのですが、男性のお医者さんでした。後々フロントの方にお話を聞くと、お股を開く検査が今回はなかったので良いと思ったとのことでした。私がピルを飲み始めたいとその男性の先生に言うと、「なんでですか?」と言われました。月経前症候群がひどいこと、生理痛もひどいこと、パートナーがいるので避妊もしたいという旨を伝えました。そしたら、「あなたはいくつ?避妊してていいの?」と言われました。驚きました。That is none of your businessです。あなたには関係ない事です。もう、その場から立ち去ろうかと思いましたが、生理がくるタイミングのスケジュール的にその日にピルをゲットしたかったので、その場をなんとか切り抜け、ピルをいただいて帰りました。上記のように、私はピルの飲み始めに具合が悪くなったり不正出血があったりでとっても不安でしたが、もちろんこの先生に相談する気にはならず、しんどい思いをしました。体調は安定し、このピルの銘柄が体にとって大丈夫そうだったので、今はオンラインでピルをオーダーしています。これが正解だとは思いません。もちろん信頼できる婦人科のお医者様が欲しいのですが、出会えるまでは心が疲れる作業なので今はお休み中です。皆様のなかで「この先生は最高だよ!」と言うオススメの方がいらっしゃいましたら是非リコメンドしてください。

ピルの飲み始めは、毎日飲む習慣がまだできていないので、飲むのを忘れてしまったり、てんやわんやでした。だけど、私個人としては、本当にピルを飲み始めて良かったと思います。みんな違う意見、経験をお持ちですし、これは一意見として、参考にしていただければと思います。

生理というのは、毎月のようにやってきて、長いこと付き合っていくものなので、もっと皆でオープンに話していければと思います。シリーズ続きます

<注意書き>ここに書いてあるのは、「私、一個人の考え」であることをご了承ください。当たり前ですが私の考えが全て正しいわけではないこともご了承ください。これはあくまでも「一つの考え方」です。私は専門家でも博士でもありません。私はある一定の個人を攻撃するためにこの記事を書いているわけではありません。私が正解で、他の考えの人は間違っている。とは言っていません。会話を始めることが大事だと思いますので、「間違っている」と皆さんが思うことを書くかもしれませんが、その際は是非ご指摘くださいませ。私の書きたいことは、場合によっては難しく、人と人が関わるトピックスには「一つだけの正解」などはないと思っています。だけれども考えていかないといけない問題なので、それを一緒に考えていきましょうという姿勢で書いていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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