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Queen「News of the World」(1977)

今月、クイーン結成50周年記念として、全アルバムのデラックス盤が日本のみで再発売されてます。もうちょっと広く知られてもいいことかと思うのですが…。クィーンは15枚のオリジナルアルバムがありますが、個人的には「News of the World」辺りが好きです。あと初期のハードロックとか。

あ、クィーンのことは映画も大ヒットしてましたし、何の説明も要らないでしょう。

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このアルバム、全11曲、フレディ3曲、ブライアン4曲、ロジャー2曲、ジョン2曲とメンバーが各々曲を持ちより、特にロジャーは自らの楽曲にドラムだけでなく、ベースやリズムギターまで演奏していますね。本作はビートルズでいえば「ホワイトアルバム」的といえばいいでしょうか。ただ「ホワイトアルバム」同様に、本作は間違いなくクィーンサウンド満載のクィーンのアルバムであり、多彩な楽曲が詰まってますが、それぞれが非常にクオリティが高く、一気にアルバム全曲を聞かせてくれます。

一般的にはこのアルバム、①「We Will Rock You」~②「We Are the Champions」があまりにも有名になってしまい、この曲を中心に語られることが多いと思われます。
特に「We Will Rock You」はドラムのみをバックに力強く、そして高らかにフレディが歌いあげるイントロに、多くのロックファンの胸を躍らせことでしょう。このアルバムをリアルタイムにレコードで聴いた方々は羨ましいですね。

でも私はこのアルバム、お気に入りはやっぱりロジャー作の③「Sheer Heart Attack」。パンク・ムーブメントが勃興する状況下、クィーン(というかロジャー)は反骨精神からか、この曲を発表します。俺達も実はパンク精神を持っているんだと・・・。
このヴォーカル、ずっとロジャーが歌っているものと思ってました。でも実はもともとの原曲はロジャーが歌っていたらしいですが、それをフレディが歌いなおしたと(wikiにもそう記述されてますね)。でもやっぱりロジャーの声に聞こえてしまうんですよね~。特に2番(1番はフレディかなと思うのですが)。フレディ、ロジャーのヴォーカルスタイルを真似たのかな。
ここはあえてライブ映像ではなく、スタジオ録音音源をアップしておきますので、皆さんも聴いてみて下さい。

⑤「Spread Your Wings」も語られることが多いですね。これはジョンの楽曲。私はこの名曲、てっきりフレディの作った楽曲かと思ってました。フレディに影響を受けたのかな。
アップした映像は所謂プロモーションビデオ。もちろん口パクですが、イントロでジョンがピアノを弾いてます。
フレディ、相変わらず奇抜だな~(サングラス)。ロジャー&ブライアンは相変わらずカッコイイ!
そして私の大好きなクィーンのメンバーは申すまでもなくジョン・ディーコン。

この必殺のA面には以上のようにメンバー全員が佳曲を持ちよっているんですね。素晴らしい!

そして私の一番のお気に入りは、恐らくこのアルバムでこれが一番好きだという方は皆無と思われますので、あえて書いておきます。それは⑨「Who Needs You」。ジョン・ディーコン作です!
この曲、初めて聴いたとき、ジョンの作品とは分からなかったのですが、あとでジョンの作品と分かり、納得です。このカリプソ風な楽曲、メロディ自体は極めてポップ。ポップス指数がかなり高めです。
で、私はこの曲を聴くたびにある楽曲を連想しまいます。それはビートルズの「I Will」。これはポール・マッカートニーのフォーキーな佳曲ですが、特に「Who Needs You」のエンディング・・・、ほんの2小節ですが、これは明らかに「I Will」と酷似してます(って私だけの思い込みです^^)。ジョンもポール派だったのかな~。

ジョンの「Who Needs You」に続く、⑩「It's Late」、この曲も大好きです。イントロはギターだけをバックにフレディが淡々と歌ってますが、サビに入ると一気にクィーンワールドが拡がります。この楽曲の魅力はサビの華麗で分厚いコーラスと、一気に加速するギターソロ(4分過ぎ)、それからエンディングのロジャーの激しいロールに導かれるクィーン流ロック(5分50秒過ぎ)。
イントロからは想像もつかない激しいロックですね。

やっぱりクィーンはいいなあ。特にこの時代のロックしていたクィーンは大好きです。



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