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Carole King 「Colour Of Your Dreams」 (1993)
だんだんと秋めいてきましたね。こんな爽やかな天気には、リー・リトナーとかデイヴ・グルーシンなんかのGRPレーベルのフュージョンがぴったり。そういった名盤をチョイスしようと思ったのですが、たまたま聴いていて意外と良かったこちらをチョイスしました。キャロル・キングの90年代の唯一の作品「Colour Of Your Dreams」です。
キャロル・キングといえば、70年代のシンガーソングライターの筆頭格。どうしても70年代の作品に注目が行きがちですが、個人的には本作、そして2001年発表 の「Love Makes The World」なんかはポップスの名盤であると思ってます。
80年代以降のキャロルのアルバムは、商業的にはヒットとは程遠いセールスでした。そして新たな気持ちで90年代に自身のレーベル「キングズX」を設立し、そこから発表したのが本作。プロデュースは前作同様にルディ・ゲスとキャロルとの共同プロデュース。なんとガンズのスラッシュが1曲だけゲスト参加している以外は、知名度のあるスタジオミュージシャンの参加はなく、キャロルがじっくりと取り組んだアルバムという感じが伝わってくる仕上がりになってます。
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アルバムトップの①「Lay Down My Life」は打ち込み系のドラムなんかは90年代の音って感じですが、メロディはしっかりとキャロル流のポップス。こうした楽曲には、昔からの仲間であるザ・セクションのメンバーであるダニー・コーチマーやラン・カスケル、リー・スカラー等とやってほしかった。本作には彼らの名前はありません。
④「Now And Forever」は映画「プリティ・リーグ」の主題歌に使われた楽曲。この映画、トム・ハンクスやマドンナも出演した映画らしいのですが、全く記憶がありません(苦笑)。エンドロールにかかりそうな楽曲ですが、実際にはオープニングに流れたそうです。こちらもキャロルの十八番のポップス。後の「Love Makes The World」に収録されていても違和感ありません。いい曲ですね。
イントロのキャロルのピアノが非常に透明感があって素敵な⑤「Wishful Thinking」。間奏にアルトサックスのソロが入りますが、これもいいですね。後に発表された「Living Room Tour」のアルバムにも収録されてました。
キャロルにしては珍しいロックロール・スタイルのナンバーの⑧「Friday's Tie-Dye Nightmare」。歌い方もラップ調というか、ちょっと投げやりな感じが、ルーズな感覚を醸しだしており、バックのスライド・ギターとピッタリ。ひょっとしてボブ・ディランを意識して歌っていたりして。
⑪「It's Never Too Late」はタイトルからも明らかな通り、彼女の代表作「It's Too Late」のアンサーソング。しかも本作の作詞はパートナーのジェリー・ゴフィン。70年代に「もう遅すぎる」と歌ったキャロルは、ここでは「恋をするのに遅すぎることは決してない」と力強く歌いあげます。
次作の名作「Love Makes The World」までは、まだ8年の歳月が必要ですが、本作にはしっかりその息吹が感じられる作品ですね。