Jackson Sisters「Jackson Sisters」(1976)
今回は久々のソウルです。といっても曲は知っているけど・・・、といったあまり知られていないアルバム。
1980年代後半にレア・グルーヴと呼ばれた音楽が生まれました。(以下wiki)現在の新たな価値観で「踊れる、のる事ができる」ものとして発掘され、再評価を受けた過去の楽曲の事を、「珍しいグルーヴ(を持つ音楽・楽曲)」として、レア・グルーヴと呼ぶ。
「ジャクソン・シスターズ」はまさにこの流れに発掘されたグループで、このアルバムが発表された当時(1976年)は、商業的には全く不発に終わったソウルヴォーカルグループです。
このアルバムは、どうも彼等の初期の音源を集めた編集アルバムのようで、いわゆるアルバムとして制作されたものではないようです。といっても現在(当時も??)彼女たちの発表されているアルバムはコレのみ。
70年代ソウルの裏方大物。ジョニー・ブリストルが、ジャクソン・ファイヴにインスパイアされて作ったガールズ・グループ。商業的にもヒットしなかったので、あまり音源も残っていないということでしょうか。
でも意外にもクオリティは高いです。
何と言っても日本人には馴染みの深い⑧「Miracles」。なぜ馴染み深いのか・・・、それはモーニング娘の「Loveマシーン」の元ネタだからです。
アップした音源は恐らく当時のものではなく、後にリマスターされたものと思われますが、かなりファンク色の強い音になってます。「Loveマシーン」の決めのリフがカッコイイ。
「Miracles」はジョニー・ブリストルの曲ではありませんが、⑥「Boy, You're Dynamite」はジョニーの曲です。こちらはバブルガムポップスというか、元気印のソウルポップスというか。単純に楽しく踊れるダンスナンバーです。
動くジャクソン・シスターズです。容姿を見る限り、確かにジャクソン・ファイブっぽい。
ソウルといえばバラード。このアルバムにもバラードポップスがしっかり収録されています。
エンディングの2曲は私のお気に入りです。
⑨「More Than Just Friends」はホーンが効いている泣きのメロディのバラード。メロウとは呼べませんが、この当時の、ちょっとフィリーっぽい感じがイイですね。
⑩「Shake Her Loose」もジョニー・ブリストルの作品。どこかで聞いたことのあるようなメロディ。ビリー・ジョエルがこんなメロディを歌っていたような・・・、「Leave A Tender Moment」でしたっけ?
なんだかこんな素晴らしいポップスグループがアルバム1枚だけなんて、もったいないですね。ジョニー・ブリストルは自身のソロも発表していたり、プロデュース業(ボズの「スローダンサー」のプロデュースはジョニーでした)に相当忙しかったのでしょうね。
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