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Deep Purple「Live In Japan」(1972)
ようやく金曜日ですね(笑)。
ここはやはり気分を爽快にさせるべく、ハードロックの名盤をご紹介致します。
本作はライブ盤の特集を組むと必ず上位にランクインされる名盤。もちろんディープ・パープル自身の代表作でもあります。
もともと本作は日本でのみの発売、かつバンド側が録音されたものを聞いた上で実際に発売するか決定する、といった契約だったようですが、バンド側がこの音源を聞いて、あまりの素晴らしさに驚愕。結局世界発売となったものです。
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確かにこのライブ盤はとにかく音がクリア。もちろんオーバーダビングなしのギター、ベース、ドラム、キーボードのみのシンプルな演奏。しかしそこから紡ぎ出される音は激しいものがあります。まさにライブならではの臨場感がリアルに伝わってきますね。
なにしろ1曲目から①「Highway Star」ですからね…。
♪ Nobody Gonna Take My Car ♪ のイアン・ギランのヴォーカル、リッチー・ブラックモアの定番ギターソロ。いいですね~。
②「Child in Time」は当時のライヴの定番でした。イアンのシャウト、凄いです。静と動が絡み合った名曲。中学時代はこの手の長い曲、キャッチーな曲でないものは苦手でした。エンディングの異常なノリは今聴いても鳥肌ものですね。
③「Smoke on the Water」はロック史上、もっとも弾かれているギターリフ。出だしのリフはどうも本当に間違ったらしいですね(真実はどうなんでしょう??)。
イントロのギター、ハイハット、スネアドラム、ベースと音が重なっていくところなんか堪りませんね。
④「Mule」はイアン・ペイスのドラムソロへ繋がる曲。
同時期レッド・ツェッペリンにはボンゾことジョン・ボーナムという重戦車級のドラマーが居りましたが、イアン・ペイスはスネアのロールを駆使した手数の多いドラミングでロックファンを熱くしてくれました。
この曲でも単にスネアを拍数に応じて叩くのでなく、スネア・タム回しの手数の多さでリズムをキープしてます(この流れでドラムソロへ入るのですが)。そうです、名曲「Burn」もそんなドラミングが聴けますね。
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上の写真、結構好きな一枚です。イアン・ペイスのドラミングもそう簡単には真似できないですね~。
⑤「Strange Kind of Woman」。イアン・ギランとリッチー・ブラックモアのヴォーカルとギターの掛け合いが凄いですね。イアンの声、これも誰にも真似できない。当時イアンとリッチーは犬猿の仲だったようですが、これを聴く限り「本当か?」と思ってしまいます。プロフェッショナルですね。
⑦「Space Truckin' 」。20分近くのヴァージョン。途中のインプロビゼイションは圧巻。ジョン・ロードのアドリブも冴え渡り、途中なぜかホルストの「惑星」のフレーズまで飛び出します。
この当時の第二期パープルの主導権はイアン・ギランとリッチー・ブラックモアにありましたが、やはり第一期を支えていたのはジョン・ロード。これを聴くとよく分かります。
熱気が伝わるライブ盤。他にキッス「アライヴ~地獄の狂獣」、チープトリック「チープ・トリック at 武道館」、レッド・ツェッペリンの「狂熱のライヴ」などがありますが、どれも70年代ですね。
聴いているだけで熱気が伝わるライブ盤ってそうないと思いますが、本作は間違いなくベスト3に入るライブ盤だと思います。
(以前レココレの記事にあったのですが、ジャケット写真、よ~く見ると最前列のお客さん、座っているんですよね。当時はおとなしかったんですね。よく冷静に見ていられます(笑))