Bon Jovi「Bon Jovi」(1984)
最近よくエイティーズ音楽を聴いてますが、当時を代表するアーチストがボン・ジョヴィですね。
私が洋楽を聴き始めて2,3年後、ボン・ジョヴィがデビューしました。デビューアルバムはもちろん、セカンドアルバム(「TOKYO Road」収録)も聴き倒しました。当時はLPでしたが、ホント擦り切れるくらい聴きこみましたね。
彼等はサードアルバム「Slippery When Wet」で全世界的にブレイクしましたが、実は私の彼等に対する入れ込みも反比例するように冷めていきました。
もともとポップな作風の彼等。一気にブレイクしたことで、逆にそのポップな作風に物足りなさを感じたのかもしれません。私もヒネクレ者ですね(苦笑)。
本作で私の一番のお気に入りは③「She Don't Know Me」。キャッチーでポップなメロディに中学生の私は一発で好きになりました。
実はこの楽曲のみメンバーの作品ではありません。Marc Avsecなる人物の作品。マークは「Play That Funky Music」のヒットで有名なWild Cherryの元メンバー。
自分自身の作品ではないので、この曲がライブで演奏されることは少ないですね。
バカ正直な中学生の頃、なぜ doesn't ではないのか・・・と疑問に思ったものです(笑)。
この曲、今更ですがギターソロがジャーニーの「Don't Stop Believin'」に酷似していることに気付きました。ジャーニーがボン・ジョヴィに与えた影響は大ですね。
云わずとしれた彼等のデビューシングルが①「Runaway」。このイントロにはしびれたものです。
日本では麻倉未稀のカバーがあまりにも有名。そちらのカバーは大映TVドラマ「乳姉妹」の主題歌でした。出演は鶴見辰吾、伊藤かずえ、松村雄基・・・、ナレーターは芥川隆行。エイティーズファンには堪らないメンバーです(ボン・ジョヴィとは関係ないですが)。
先述でも触れたとおり、彼等はジャーニーの影響を受けていると思われますが、特に⑤「Love Lies」なんかは、楽曲やアレンジも似てます。
特にイントロのピアノ(ジョナサン・ケインが弾きそうなフレーズ)、それからバッキングのギター・フレーズ。ちょっとアダルトチックなメロウさもジャーニーの「Who's Crying Now」を彷彿させます。
やっぱりハードロックしているボン・ジョヴィがいちばん魅力的です。代表的な楽曲が⑦「Burning For Love」あたりでしょうか。
アップした映像は1985年の日本でのライブ。まだブレイクする前のボン・ジョヴィです。エンディングでのオーディエンスとの掛け合いも微笑ましいです。ベースには後に脱退したアレックが居りますね。
最近、アレックの訃報が届き、ビックリしました。彼は1994年に「もっと自分の生活を楽しみたい」ということで脱退されました。幸せな生活を送っていたんでしょうね…。R.I.P…。
③と同じくらい大好きな楽曲がエンディングの⑨「Get Ready」。
こうした爽快なハードロックは大好物です。何の考えもなく、ただひたすらスカッとするロック。
こちらの映像も1984年の日本でのライブ。しかも1984年ということはデビュー直後ですね。インタビューや「Runaway」の映像も続きます。彼等、やっぱり演奏も上手かったですね。
わずか9曲、初々しいデビューアルバムですが、もう既にビッグスターになる片鱗は窺えます。ボン・ジョヴィもクィーン同様、日本でのブレイクが早かったことはちょっと誇りに思えますね。