BOØWY「BEAT EMOTION」(1986)
我々同世代のバンド経験者であれば、誰もがコピーしていたBOØWY。私もご多分に漏れず、かなりコピーしていました。ドラムをやっていたことから、スピード感ある曲(「No.New York」「Image Down」「B.Blue」等)が大好きでしたね。
BOØWYは1981年に結成されたバンドで、氷室京介、布袋寅泰等が在籍。もともとは「暴威」(怖い!)と名乗っておりました。また当初あの「ビーイング」に所属していたことは有名ですね。
本作は1986年の彼等の5枚目のアルバム。彼等としては初めて首位を獲得したアルバムです。ジャケットも内容もかっこいいです!
当時、本当に売れまくってました…このアルバム。私が彼等を熱心に聴くようになったのもこの直前、「GIGS” JUST A HERO TOUR 1986」を発表した頃で、このアルバムは待ちに待ったアルバムといった感じでした。
シングルヒットの①「B・BLUE」のイントロ(ドラム)は今聴いても、疾走感漂う名演奏だと思います。アップしたライヴ、やっぱりBOØWYはいつ見てもカッコいい。
その①「B・Blue」から畳み込むように②「ONLY YOU」へ行く流れも、疾走感が途切れないので、緊張感さえ漂う気がします。
当時の私のバンドのヴォーカルがこの曲の歌入りで苦労してました(笑)。思えばもうこの頃のBOØWYは、初期のバンキッシュな曲よりも、かなりポップな曲をやるようになってました。そこに物足りなさも感じていたのも事実です。
④「BEAT SWEET」は布袋さんらしいギターリフが特徴的なルーズな感覚が魅力的な楽曲。「B・Blue」や「Only You」のようなポップな面だけではないBOØWYの別の魅力的な一面ですね。
当時は⑧「Super-Califragilistic-Expiari-Docious」のようなスカ、レゲエ調の曲にビックリしました。
こういう引き出しの多い音楽をやっていたのもBOØWYの魅力でしたね。布袋さんのセンスを感じさせます。
私が大好きな⑩「WORKING MAN」。スピード感溢れるロックですが、間奏のベースソロ、CDではリズムボックスっぽい音ですが、ライブではこのベースがキーとなってます。そしてドラムが畳み込むように入り、ギターソロへ流れる部分、かっこいいですね~。適度に歌詞もパンキッシュだし、これこそBOØWYだなあと感じます。
イントロが「渚のシンドバッド」風な⑭「Sensitive Love」。
こういうポップな曲はこの当時のBOØWYらしい曲。間奏のギターソロは布袋さんらしい展開。単なるポップな曲とは一味違うと感じます。
本当にかっこいい、偉大なロックバンドでした。ですから1987年12月に「解散」と聞いたときはショックでしたね。
1988年4月に東京ドームで行われた「LAST GIGS」。粘ったのですがチケット取れませんでした。
そこで私は「コンサート警備のバイト」に募集し、見事に潜入に成功!!
コンサートの警備はステージとは逆側、つまり観客の方を常に見ていないといけないので、彼等の詳細なステージアクトは見れなかったのですが、でもあの会場に入れて、彼等の最後の生の演奏が聞けて幸せでした。
そのときヒムロック(氷室京介)がそういっていたかは覚えてませんが、いつもライブでは「夢を見てる奴らに贈ります」と叫び始まる「Dreamin'」…、あの学生時代を思い出させる永遠の曲ですね。