波の数だけ抱きしめて…(1991)
私が愛聴しているラジオ局が「湘南ビーチFM」。もちろん湘南地区に在住しているわけではないですが、あの雰囲気が大好きです。
そしてその湘南ビーチFMが、実は映画「波の数だけ抱きしめて」を実現させたものであることを知り、ますます好きになりました。
8月26日には逗子で再上映&トークイベントもやるみたい。いいなあ。
ところでどれだけの方が「波の数だけ抱きしめて」をご存じなのでしょうか? 「波の数だけ抱きしめて」・・・。ホイチョイ・プロダクション作「私をスキーに連れてって」「彼女が水着に着替えたら」に続く3部作の完結作品。上映は1991年のことですね。
出演は中山美穂、織田裕二、松下由樹、別所哲也、阪田マサノブ、勝村政信等。
1982年の神奈川県・湘南にあるミニFMが舞台になっている作品です。
日焼けした松下由樹が妙に印象的です。中山美穂とのツーショットも貴重ですね。
以前、別所哲也さんが自分がDJをしている番組内で、話が映画「波の数だけ抱きしめて」に及び、実はロケ地が湘南ではなくて、多くは九十九里であったという話を聴き、今更そんな話をされてもな~と笑ってしまいました。
この映画、もちろん映画自体も素晴らしいのですが、このサントラが実に素晴らしいのです。1982年当時のAORの数々の名作が収録されているんです。
AORマニアの私としては、この選曲には興味津々でした。以下収録曲です。
01. You're Only Lonely / J.D. Souther
02. Rosanna / TOTO
03. Key Largo / Bertie Higgins
04. Each Time You Pray / Ned Doheny
05. Shine On / George Duke
06. Her Town Too / James Taylor & J.D. Souther
07. In The Night / Sheryl Lynn
08. Personally / Karla Bonoff
09. Don't Talk / Larry Lee
10. Casablanca / Bertie Higgins
スゴイでしょ。もちろん殆どの曲を知っていたのですが、この機会にカーラ・ボノフやラリー・リーを初めて聴いたかもしれません。特にラリーの曲「Don't Talk」には心ワクワクしたものです。青い空を疾走するような感じが堪りません。超懐かしい映像をアップしておきます。
1992年の夏休み。私はこのアルバムを車に積んで、一人で千葉から九州へドライブに行きました。途中同期の女の子と落ち合ったものの、1週間をほとんど一人でドライブし、そしてそこには常にこのアルバムがかかってました。特に③「Key Largo」のイントロなんか聴くと、ほろ苦い懐かしさがこみ上げてきます。バーティ・ヒギンズは「カサブランカ」が有名ですが、私は絶対「キー・ラーゴ」です。
カーラの「Personally」も良かったですね。こちらは彼女のPVを。
実は映画の内容はそれほど記憶にないのですが、ご覧になっておられない方でもこちらのラストシーン、ユーミンの「心ほどいて」が染みる映像をご覧になれば、学生時代、あの時代を過ごされた方なら胸が締め付けられる思いがするのでは。織田裕二さんの一世一代の名演。なんで引き止めなかったのか…、という声も多かったですが、これが現実。誰もが何となく経験あるような…。
私にとってはこのサントラを聴くと、1992年の夏を思い出します。そしてこの映画のラストシーンも今見ると、なぜか鳥肌が立つ思い…。