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Whitesnake「Trouble」(1978)
GW3日目は曇り…。私はカレンダー通りなので、明日は一旦出社です。
私は大のコージー・パウエル・ファンなので、ホワイトスネイクといったら 「Slide It In」(1984)、これが永年の愛聴盤となっております。ですから初期のブルージーなホワイトスネイクに関心を持ったのはその後。リアルタイムに経験していなかったのですが、これが結構良いんですよね。
デイヴィッド・カヴァデールはディープ・パープル脱退後、1977年にソロアルバム「Whitesnake」、1978年には「Northwinds」を発表。商業的なヒットには結びつかなかったものの、バンドとしての活動も再開し、バンド名義で新録音4曲EPを発表。そして1978年秋に本作発表に至ります。
バンドメンバーはDavid Coverdale(Vo)、Micky Moody(g)、Bernie Marsden(g)、Neil Murray(b)、Jon Lord(key)、Dave Dowle(ds)の6人。元ディープ・パープルの盟友、ジョン・ロードは本作制作途中に加入しております。
本作のちょっとした目玉はビートルズのカバー④「Day Tripper」でしょうか。
かなりカッコいいハードロックなデイ・トリッパー。デイヴィッドのブルージーなヴォーカルがいぶし銀のように光ります。途中のヴォコーダーを用いたコーラスはバーニーでしょうか。他のコーラスもしっかりしております。
さて、そのバーニーですが、結構いい曲を書いてます。ちょっとプログレフュージョン的な⑤「Nighthawk」。ジェフ・ベックを連想させます。
バーニーは本作で1曲リードヴォーカルもとっております。それが自身の作品である⑨「Free Flight」。
この曲がまた結構いいんですよね~。⑤同様にプログレフュージョン的でもあり、サビはポップなソウルクラシックな感じも。かなり私の好みです。デイヴィッドには出せない感覚ですね。
私のハイライトの楽曲・・・、デイヴィッドには申し訳ないのですが、それはインストの⑧「Belgian Tom's Hat Trick」。ミッキー・ムーディ作。最高です!!!
YouTubeには1980年のホワイトスネイクのライブ映像がアップされてました。1980年、そう、ドラムはイアン・ペイスです。アメリカ進出以前のホワイトスネイク全盛期のメンバーです。
この映像を見ていると、もちろんコージー・パウエルやジョン・サイクスの居たアメリカンなホワイトスネイクもいいのですが、やっぱり初期のこのメンバーが最高だったのでは・・・と思ってしまいます。
最後にやっぱりデイヴィッドにもフォーカスを当てておきましょう。何だかんだ言っても彼のブルージーなヴォーカルは大好きです。彼の単独作品が②「Love to Keep You Warm」。このタメのきいたスタイルがいいですね。
この後ホワイトスネイクはセカンドアルバム発表後、1979年6月にドラムのデイヴ・ドウルを解雇。後任にイアン・ペイスを据えるのでした。個人的にはデイヴのドラムも悪くないと思うのですが、それ以上に盟友イアン・ペイスを引抜たかったということなのでしょうか。
結局ディープ・パープル組が3人もいるホワイトスネイクとなっていくのです。