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Van Halen「For Unlawful Carnal Knowledge」(1991)
明日、いよいよサミー・ヘイガーのライヴに参戦致します。
正直、サミー・ヘイガーにはあまり興味はなかったし、ヴァン・ヘイレンといえばデイヴ時代のハードロックが好みでした。特にエディはもちろん、ベースのマイケル・アンソニーの驚異的なハイトーン・コーラスが大好きでした。そして今回、そのマイケルが来日公演する!とあって、ついついポチッとしてしまい、アリーナ席をゲット致しました(ちなみに今回の有明アリーナでの公演は、アリーナから4階席まですべてがS席…、なので4階席というリスクもありました)。
今回の来日メンバーはサミー、マイケルに加えてジョー・サトリアーニ(G)、ジェイソン・ボーナム(Ds)という布陣。凄くないですか?
あ、ジェイソン・ボーナムとはZEPのドラマーのジョン・ボーナムの息子です。ただ、このツアーの途中からジェイソンは離脱。お母さん、つまりボンゾの奥様が倒れられたとのことで、看病のために英国に戻らざるを得なかったようです。そして代わりにケニー・アロノフが参戦…。お、ケニーって誰?って方も多いと思いますが、彼は恐らくこの世代の史上最高のセッション・ドラマーで、共演したアーチストの数が物凄い…(列挙しませんので、ググってみて下さい)。
特にジョー・サトリアーニとは昵懇の仲のようで、恐らくジョーが強くケニーに要請したものと思われます。
ちなみにサミーが以前組んでいたバンド、チキンフットはサミー、マイケル、ジョー…、そしてチャド・スミス(Ds)という布陣でしたが、チャドがレッチリに専念するために離脱した際、代役ドラマーとしてケニーが加わってます。以下はその時のフォト。ジョーとケニー、見分けがつきません(笑)。
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今回のツアーは、既にYouTubeにはフルセット上がっているものもあり、内容は事前にしっかり予習できるようになっております。殆どがヴァン・ヘイレンの曲ですが、サミー・ヘイガーのソロも数曲演奏されており、それがまた結構良かったりします。ヴァン・ヘイレンの楽曲では、やはり今回ご紹介するアルバムからの選曲が「5150」と共に一番多いようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1726953462-ClNgktQ6awEu9Ly38O4dfYi7.jpg)
本作はヴァン・ヘイレンとしては9枚目のスタジオアルバムです。サミー加入後、3枚目のアルバムですね。テッド・テンプルマンが再びプロデューサーに名を連ねてますが、かなりハードロックに回帰したような作品です。まずはインパクト大の①「Poundcake」。
なにがインパクト大かって、イントロのギター、電気ドリル奏法ですね。マキタ製のドリルをピックアップに近づけて、その増幅させた音が使われてます。そしてサミーのハイトーンヴォーカル、ヘビーなリズム隊、圧倒的にカッコいいナンバーです。
アップしたライヴ映像、これはフリーライヴでしょうか。
恐らく今回のライヴでもかなり盛り上がるであろう②「Judgement Day」。
変幻自在なエディのギターソロが凄すぎますね…。あとエンディングにかけてのサミーとマイケルのハイトーン・シャウト、サミーは分かりますが、マイケルのハイトーン・コーラスも凄い。
コレ、今回のツアーでもしっかり二人でシャウトしております。アップした映像は当時のライヴ映像ですが、現在のツアー映像もネットには出回ってますので、是非チェックしてみて下さい。お腹の出てしまったサミーですが、76歳とは思えない。そしてそれ以上にマイケルは現役時代と変わらない…。
ヴァン・ヘイレンらしいハードポップな④「Runaround」。
ヴァン・ヘイレンらしい陽気なパーティソング。これも今回のライヴのレパートリーとなってます。今回のツアーでは、この曲のサビの部分でサミーは、両手をグルグル廻す仕草をしておりますが、アップしたオフィシャル・ビデオでは、せいぜい片手でグルグル廻すくらいで、特徴的な振り付けもないですね。演奏を重ねながら、ああした振りになったのでしょう。単なるハードポップナンバーになってしまうところを、エディのトリッキーなギターソロが彩りを添えております。
メッセージ性の高いナンバーの⑨「Right Now」。
これは曲、詞ともにヴァン・ヘイレンにとっては珍しいナンバー。ビデオには彼等を取り巻く問題と社会が抱える問題が描かれてます。アップしたPVを見てもらえれば、今までのヴァン・ヘイレンのビデオとは違うとお分かり頂けると思います。このビデオは1992年のMTVビデオミュージックアワードで、年間最優秀ビデオ賞を含む3つの賞を受賞しております。
曲もピアノが効果的に使われており、ハードロックからはちょっと逸脱したメッセージソングとなっております。
イントロがまるでTOTOっぽい⑪「Top of the World」。
TOTOっぽいからなのか、この曲のみTOTOのスティーヴ・ルカサーがバックコーラスで参加しております。ギターリフ自体は1979年に作られたものですが、サミーが歌うことで、よりアメリカン・ハードロックな楽曲に仕上がった感じですね。
ご紹介した5曲が今回のツアーで披露されているナンバーです。
ちなみにこのツアーではマイキーが1曲リードヴォーカルを取る曲が用意されております。それが「Ain't Talkin' 'Bout Love」。もちろんファーストに収録されていたデイヴ時代の名曲ですが、デイヴ時代の楽曲で、サミーが喜んで歌った数少ない曲のひとつです。これをマイキーが歌ってます。その間、年老いたサミーは休憩中(笑)。
先行した名古屋公演の映像が早くもアップされておりました(今回スマホは禁止されていない模様)。雰囲気を味わってください。
あとデイヴ時代の名曲といえば「Panama」ですね~。
さすがにサミーも76歳ですからね~、動きはシャープじゃなくても声は出ている。ジョーはステージングはエディと全く違いますが、音は忠実に再現してますね。
いや~、楽しみです。