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Bob James「Touchdown」(1978)

ここしばらく蒸し暑い日が続いてましたが、今日の朝はすこしだけクールダウン…。ちょっとだけ気持ちよい朝です。
そんな清々しい気持ちを代弁してくれるような1枚。クロスオーバーミュージックの立役者、ボブ・ジェームスの1978年発表の代表作。

1977年、ボブは自身のレーベル、Tappan Zeeを設立。以降フュージョン業界そのものの牽引者として大活躍していくのですが、本作はその自身のレーベルからの2枚目のアルバムということもあり、非常に丁寧な作りこみがなされております。

名曲①「Angela」。これ1曲を聴くだけでも、アルバムを購入する価値はあります。このフルートが絡むイントロ、朝靄のなかを一筋の光が差し込んでくるような・・・、とても心が落ち着きます。
この曲はアメリカのコメディ・ドラマ「Taxi」の主題歌とのこと。この「Taxi」、故アンディ・カウフマン主演のタクシー整備工のドラマらしいのですが、日本では当時も未放映。米国ではエミー賞を受賞しているドラマですから、向こうでは相当知名度のあったドラマだったのでしょう。ボブ・ジェームスとコメディ、奇妙な取り合わせです。

せっかくですから素敵なライヴバージョンもアップしておきます。カーク・ウェイラムのフルート、いいですね。中盤からのジャージーで粋なアレンジはフォー・プレイを連想させます。

アルバムタイトルトラックの②「Touchdown」。往年のスクエアのような音ですね。サックスはデヴィッド・サンボーン。ドラムはスティーヴ・ガッド。ギターはエリック・ゲイルハイラム・ブロック
初期スクエアがボブ・ジェームス等から影響を受けていたことがよく分かります。

このアルバムで忘れてならないのがアール・クルーとのコラボ。後に本当にコラボアルバムを発表する2人ですが、④「Sun Runner」では中盤あたりから一聴してアール・クルーと分かる見事なアコースティックギターソロが聴けます。
この当時のボブ・ジェームスのフュージョン色の強い音と、アール・クルーのアコギサウンドが絶妙にマッチしてますね。

皆さん、よい週末をお過ごしください。

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