Jeff Beck Group 「JEFF BECK GROUP」 (1972)
ジェフ・ベックの訃報は多くのロック・ファンに衝撃を与えました。多くの方は、最近までのジェフの元気な活動と訃報が全くリンク出来ず、困惑されたのではないでしょうか。
別途、また別のアルバムをご紹介したいと思ってますが、ここでは別ブログの過去記事を引用、ジェフの素晴らしさを紹介する形でジェフを追悼したいと思います。
(以下引用)
今は亡きコージーパウエルが大好きです。一聴してそれとわかるドラムサウンド、派手なシンバルワーク。どれも私が見本としていたドラマーでした。コージーの残したサウンドは殆ど聞いてますが、なぜか、本作だけは聞いたことがなかったのです。
通称「オレンジアルバム」。かなりファンキー指数の高いアルバムです。ここでのコージーは、あのハードロッカードラマーのコージーとは一味違う叩きっぷりで、これはこれで好感が持てます。ただしコージーと分かる、あのサウンドではありません。またジェフ・ベックのギターも縦横無尽に吼えてます(スライドギターがいいですね)。
オープニングから実にソウルフルなナンバーです。ジェフ自身の作品の①「Ice Cream Cakes」。
ボブ・テンチのヴォーカルは悪くないのですが、ちょっとどこか頼りなさげ。それより表現力豊かなジェフのギター、パワフルなコージーのドラムに圧倒されてしまいます。
③「Tonight I'll Be Staying Here With You」はボブ・ディランの曲ですが、ボブが非常にソウルフル、かつブルージーに熱唱。本当にディランの曲??という感じ。完全にジェフベックグループサウンドと化してます。
⑤「I Can't Give Back the Love I Feel for You」はダイアナ・ロスが歌った楽曲のカバーですが、ジェフがスライドギターを駆使した見事なインストで、一瞬ジェフが演奏していたビートルズの「A Day in the Life」を思わせる演奏です。
ファンキーでサザンソウル的な⑥「Going Down」もいいですね~。
作者のドン・ニックスはジェフがカバーしたことで、彼自身もブレイクしていきます。ジェフが弾いて、コージーが叩くと自然とパワフルなナンバーになりますね。
ジェフ自身の作品の⑩「Definitely Maybe」の泣きのスライドギター…最高です。名演!
この後ジェフはフュージョン色の強い名盤を生み出していくのですが、私はこちらのジェフの方が親しみやすく、好きですね。何度聞いても味が出てくるアルバムです。それにしてもかっこいいジャケットですよね。
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この頃のジェフとコージー、同じウルフカットで容姿もソックリ。今頃、二人でセッションしているかもしれませんね。