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音楽の杜がおススメする70年代洋楽

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメする洋楽アルバム集
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2021年2月の記事一覧

マンダム~男の世界(1970)

起死回生のCM、これでマンダムが立ち直った…。「ウ~ン、マンダム」我々世代は誰でも知っているマンダムのCM。このシングルが発売された当時は私、まだ幼児でした。でもCMを覚えているということは、しばらくCMやっていたのかな。                          ジェリー・ウォレスの「男の世界」。いや、これでは分かりづらい。「マンダム」ですね(笑)。ただ100%、ジェリー・ウォレスって知らないですよね。 我々世代は子供の頃、「アゴのところに何か付いてるよ」と言って

Carpenters 「Ticket To Ride」 (1970)

2月4日はカレン・カーペンターの命日です。皆さんが耳にされるカーペンターズって、どんなイメージでしょう。世間一般には「Yesterday Once More」や「We've Only Just Begun」といったポップスのイメージでしょう。でも彼等、ヒットする前、ファーストアルバムからエッジの効いたグループでした。ファーストアルバムをご紹介する方も殆どいないと思いますので、32歳で亡くなられたカレンの冥福を祈る意味も兼ねて、ここにご紹介致します。 本作はそのカーペンターズ

Free「Fire and Water」(1970)

60年代後半から70年代前半って、ブリティッシュ・ロックはカオス状態、素晴らしいバンドが勃興、レッド・ツェッペリンやディープ・パープルはもちろん、イエス、ピンクフロイドといったプログレバンドもおりました。そんな中、演奏技術よりもグルーヴで聴かせるバンドも多く、その代表格がフェイセズやフリーでしょうか。フェイセズやロッドがロックンロール&フォーク寄りなら、フリーはブルース寄りの本格的なロックと云えますね。 フリーは1968年結成。メンバーは最近多くの人が知る人となった新生クィ

The Band「Stage Fright」(1970)

ザ・バンドのサードアルバム「Stage Fright」発売50周年盤発売 昨日、本作の50周年記念盤が発売されたらしい。私はあまりこうしたリイシューには興味がないので、何が目玉なのかよく分かりませんが。  ザ・バンドの1970年発表の3作目。ザ・バンドといえばファーストとセカンドがあまりにも名盤過ぎて、この3作目がすっかり目立たない存在となってしまってます。また、もともとウッドストックの劇場に観客を入れたライブ録音を目論んだものの、そのライブは中止。結局、観客を入れない形で

Rod Stewart「Every Picture Tells A Story」(1971)

70年代前半に活躍した英国の偉大なるB級バンド、フェイセズが結構好きなのですが、ヴォーカルのロッド・スチュアートのソロについては初期のものについては「Gasoline Alley」を聴いたくらいで、他はあまり聴き込んでませんでした。で…、今回ようやう名盤「Every Picture Tells A Story」を聴き、思わず感動!どうもアイム・セクシーのイメージが強すぎるロッドですが、この当時もツワモノミュージシャンでした。 スティーヴ・マリオットに抜けられてしまい、取り残

Deep Purple「Fireball」(1971)

ZEPと双璧を成すディープ・パープルの名盤第二期ディープ・パープルはリッチー・ブラックモアが主導権を握ったことでクラシカルかつ中世音楽要素が微妙に絡み、かつブルース、ソウル色のないストレートなハードロックが堪能出来ます。実は私はトミー・ボーリン在籍時のパープルがかなり好きなのですが、さすがに最初にパープルをご紹介するアルバムには相応しくないと思ったので、こちらをアップしました。 本作はディープ・パープル第二期、所謂黄金期に制作されたパープル5枚目のアルバム。ワールド・ツアー

Ned Doheny「Hard Candy」(1976)

AORファンにとってはマストアイテムである本作。ウエストコーストのSSW系の人脈の源流にいたネッドですが、驚くほど寡作で、商業的なヒットにも恵まれていない方。それでもセレブ一族に生まれ育った故か、彼に焦りは全く感じられない。 ビバリーヒルズにはドヒニー・マンションという豪邸が存在しますが、彼はそこの元所有者の親族。石油王となったエドワード・L・ドヒニーはネッドの曽祖父にあたる方。そのエドワードが息子の結婚祝いにプレゼントした豪邸が、そのドヒニー・マンション(ネット検索すると

Michael Franks「Sleeping Gypsy」(1977)

ソフト・ボッサの決定盤、マイケル・フランクスの代表作! 学生時代、よく今井美樹を聴いてました。彼女のデビュー当時のアルバムはAOR色が強くてなかなか侮れませんよ。そのなかの一枚に洋楽をカバーした「Fiesta」(1988年発表)という名盤があります。 ここには「Close to you」、「Reunited」、「Feel like makin' love」、「Lovin' you」、「Superstar」といった素敵な名曲たちがカバーされてますが、そのなかでもひときわ上品な

Queen「Jazz」(1978)

クィーンのアルバムをご紹介するのに、最初にこのアルバムを持ってくる方はあまりいらっしゃらないかもしれませんね。              実は中学時代、クィーンのオリジナルアルバムで、最初に購入したアルバム(LP)が本作だったんです。知っている人は知っていると思いますが、例のポスターに感動したことは言うまでもありません(笑)。 でももちろん素晴らしい内容のアルバムなんです。1978年発表のクィーン7枚目のアルバム。 この一風変わったジャケットは、ブライアンが本作レコーディ

クロスオーバーイレブン・・・、アジムスの素晴らしき世界

街も深い眠りに入り 今日もまた 一日が終わろうとしています 昼の明かりも闇に消え 夜の息遣いだけが聞こえてくるようです それぞれの想いをのせて過ぎていく このひととき 今日一日のエピローグクロスオーバー・イレブン アラフィフ世代には懐かしいクロスオーバーイレブン。NHKFMで放送されていた音楽番組。そのオープニングのテーマをご存じでも、誰が演奏していたのか、認識している方は意外にも少ない。                ブラジルのジャズ・フュージョンバンド、アジムスの「Fly

Buggles「Video Killed The Radio Star」(1979)

現代なら Internet Killed The TV Star でしょう。テクノポップの永遠の名作!バグルズの「ラジオスターの悲劇」、バンド名・タイトルは知らなくても、曲を知っている方は多いのではないでしょうか。昔、幼児番組「天才テレビくん」でもカバーされていたので、意外と若い方もご存じなのでは。 私は後追いでこの曲を聴いたんですが、当時メンバーのジェフリー・ダウンズが結成したエイジアをリアルタイムで聴いていたため、あのジェフリーがこんなテクノポップバンドを組んでいたのか

Vapour Trails「Vapour Trails」(1979)

80年代をリアルタイムに過ごした世代には懐かしい「ベストヒットUSA」。今もBS朝日で放送されてますが、このオープニングのテーマソング。AORファンにはお馴染みですが、Vapour Trailsの「Don't Worry Baby」って楽曲です。邦題「サーフサイド・フリーウェイ」…、サウンドはモロにウエストコースト風、でも実は英国のバンドです。 ホントのジャケットはこんな感じなのですが、ベストヒットUSAのテーマに使われた日本では爽やかなジャケットが使われました。しかもバン