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音楽の杜がおススメするハードロック

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメするハードロックの名盤集
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2021年3月の記事一覧

The Who「Who's Next」(1971)

ロック史上、燦然と輝く不朽の名盤! このザ・フーのこの歴史的名盤を聴かずして、ロックを語るな!という位のインパクトあるアルバムです。 私が最初に聴いたザ・フーのアルバムは「ライヴ・アット・ザ・リーズ」でした。LPでも持ってますし、CDも持ってますが、実はそのライヴ盤、あまりにも荒々しくてそれほど好きなアルバムではありませんでした。当時は耳が肥えていなかったのでしょう(苦笑)。 ザ・フーについては今更何の説明も要らないでしょう。 ロジャー・ダルトリーの迫力あるヴォーカル、ピー

Deep Purple「Come Taste the Band」(1975)

昨日トミー・ボーリンの記事をアップしたら、やはりディープ・パープルの「Come Taste The Band」も再評価して頂きたい思いが強くなり、こちらをアップしました。このアルバム、一般的にはリッチー・ブラックモア脱退後の「評価されていない」パープル作品と捉えられてます。でもパープルという既成の枠を取り払うと、かなりいいアルバムなんですよね。 トミーがディープ・パープルに加入するきっかけは、イアン・ペイスの自宅にジョン・ロードが遊びに来ていたときに偶然ビリー・コブハムの「

Tommy Bolin「Teaser」(1975)

トミー・ボーリンという悲劇のギタリストをご存じでしょうか?あのジェフ・ベックにも影響を与えたというギタリスト。ディープ・パープルをダメにした男というレッテルを貼られてしまいましたが、私は素晴らしいギタリストだったと断言します。 トミー・ボーリンを一躍有名にしたのが、1973年発表のビリー・コブハム「Spectrum」でのプレイ。そのぶっ飛んだプレイにジェフ・ベックが感化されたのは有名な話。その後、ジェイムス・ギャングに加入するも、1974年7月に脱退。本作の制作に取り掛かり

KISS「Love Gun」(1977)

KISSは2019年1月から、彼らの最後のライブツアー「END OF THE ROAD WORLD TOUR」が今も開催中で、日本には一昨年12月に公演を行いました。当時、私は名古屋にて単身赴任中でしたので、日本での最終公演、12月19日のドルフィンズアリーナに参戦しました。今のコロナ禍を思うと、観に行って良かったなあと…。 KISSといえば「Destroyer」や「Rock And Roll Over」なんかが名盤として挙げられますが、それらの発表が1976年。そしてその

AC/DC「Highway To Hell」(1979)

巣ごもり生活の鬱憤を晴らす名盤ここまで巣ごもり生活していると、かなり爽快なロックナンバーを聴きたくなってきます。今回は素敵なAORナンバーをご紹介しようと思ったのですが、そんな事情からここ最近はAC/DCを聴きまくってますので、その作品群から1枚チョイスしました。 AC/DCといえば超名盤「Back In Black」が思い浮かびます。こちらはヴォーカルのボン・スコットが亡くなった後に発表された作品。私はリアルタイムにこちらの作品を聴いており、AC/DCといえばブライアン・

Night Ranger「Midnight Madness」(1982)

80年代前半のロックは熱かった。特に産業ロックとも呼ばれていたアメリカン・ロックはジャーニーやTOTOを代表格に、様々なバンドが商業的にも成功を収めておりました。 そんな中でも私にとって思い出深いバンドがナイト・レンジャーです。とにかくメジャーデビューシングルの「Don't Tell Me You Love Me」がカッコよく、当時中学生だった私の多感な心を鷲づかみにしていったのでした。彼らはツインギター、ツインヴォーカルという特異な形態のバンドで、5人のメンバーそれぞれが自

Iron Maiden「Piece of Mind」(1983)

80年代NWOBHMを代表するバンドの名盤アイアン・メイデンはベースのスティーヴ・ハリスを中心に1975年に結成されたへヴィメタルバンドです。メンバーはしばらく流動的でしたが、本作発表時のメンバーでしばらく固定化されました。私が洋楽に目覚めた頃はアイアン・メイデンのドラマーはクライヴ・バーと記憶していたのですが、本作発表時よりニコ・マクブレインに代わり、ニコはアイアン・メイデンの屋台骨を支えていったのでした。 ちなみにクライヴ・バーは多発性硬化症という難病にかかってしまい、彼

Def Leppard「Pyromania」(1983)

この作品を初めて聴いた当時、私は中2から中3へ進級する頃でした。レインボーやマイケル・シェンカー・グループ、オジー・オズボーン等が一世を風靡していたなか、このデフ・レパードは私のなかでは最上級に位置するFavoriteなグループで、特に本作はLPが擦り切れる位、聴きましたね~。 1978年に結成されたデフ・レパードは、1981年発表の2ndアルバム「High 'N' Dry」で、プロデューサーにRobert John "Mutt" Langeを起用。そして1983年、同じく