夢を叶えた日
2020年10月14日。
教員採用試験の、最終合格者の発表日でした。地元を遠く離れている私は、ホームページでその結果を見ることになりました。15時の発表でした。
正直、本当に自信がありませんでした。自分の中で、面接官に「自分の良さを伝えきれなかった」という思いがあったからです。面接が終わった日の夜、シャワーを浴びながら涙したのを覚えています。
勝手にそんなことを思いながら、面接が終わってしまいました。
何百人といる受験生の中の一人。
そう思われてしまったのではないか、という悔しい思いでいっぱいでした。しかし、最後までやり遂げた自分を誇りに思うことにして、結果を待ちました。
併願先の採用内定を頂いていたこともあり、どこかで併願先で働く未来を想像していました。
時刻は15時を過ぎました。
一人、ノートパソコンを開きます。
緊張の一瞬。
カーソルを持っていく手が震え、画面上に緊張が伝わってしまうような感覚。
4桁の受験番号。上、左から順に追っていきます。
そして、見つけたのです。
受験票と同じ、4桁の数字を。
泣き崩れました。一人、アパートで。
これまでにしてきた努力が、結ばれた瞬間でした。
教員を志して、地元を飛び出した4年前。辛かったこと、乗り越えてきたことが頭の中で溢れました。部活動との両立、特別なカリキュラムでの通信教育の両立、同じ自治体を受ける人が傍に誰も居ない不安、一日12時間勉強した春休み、同じ大学の人と対策も日にちも全く違う中で、孤独に立ち向かった採用試験。
夢を追いかける中で、何度も違う道に行きたいと思うこともありました。
でも、自分の気持ちに正直に、自分の軸を曲げずに努力を重ねました。
大切なのは、これからです。
私はスタートラインに立ったに過ぎません。
これからの人生のテーマは
出会ってきた全ての人に、地元に、恩師に。
そして、家族に。
山形県の子どもたちを幸せにするために、頑張ります。
夢を叶えた日。
生涯忘れることはないでしょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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