電車で席を譲ったのに拒絶された経験を、恥ずかしいもので終わらせない
利他ケア傷の倫理学
近内悠太
「世界は贈与でできている」が受け取るための本だとしたら、これは与える本、と著者は位置付けています。
「世界は贈与でできている」にしっくりきて、人に何かしたり、してもらったりする日々のやりとりへのハードルが低くなった数年間でした。
大袈裟に遠慮することなく、笑顔で受け取る。
さらに人のために何かをすることも受け取られるかどうかは重視せず、気軽に手を差し出すことができるように。
ただ、ここに起こりうるのが「押し付け」や「ありがた迷惑」な状況。そんなふうになるのはなぜなのか、が書かれています。
まさしく「あなたのために」という考えがその根底にあると言います。
誰かのためになることをしたい、という気持ちは社会性があるからこそ生き残った人間には基本的に装備されていると私は思っています。
電車で席を譲ったのに拒絶された経験がある。あの恥ずかしい経験を、恥ずかしいもので終わらせないヒントがこの本にはあります。
100%分かり合えるはずはない、と理解した上で、目の前の人が「大切にしていること」を一緒に大切にできるスタンスでいるには、自分は、どうしたら良いか。
よく寝て、身体が欲するものを食べて、やりたいことをやる。
健康でいられるように自分をケアしよう。
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