羊を数えるよりも優しいやりかた
自分のだめなところがかぎりなく浮かんでねむれない夜、すきなだけだめなところと嫌なところを羅列したあとで、その言葉のうしろに「でも」をつけてみる。
「なぜ、あの子とうまくいかないのだろう」「でも、一生懸命」。
「なにも出来てない」「でも、やさしい」
「よくがふかい」「でも、しょうじき」
「ふあんてい」「でも、あかるい」
「くよくよする」「でも、すぐ、立ち直れる」
みたいな。
無理矢理でも、自分を誉めてみる。えー、そうかな、なんて、思わないでいい。とにかくたくさん。たくさん誉める。すると、なんか、いろんなことがどうでもよくなってくる。
するとそのあたりで、眠るときは笑顔でいましょう、と言った、石田ゆり子さんを、思い出す。
口角をあげて、目をつむっていると、そのうち、眠れる。
たくさん、やみくもに、誉める、というのが、いちばんのこつ。
大体、自分を責めるときも、ひとはやたらとやみくもになりがちなんだから。
ねむるときぐらい、ご褒美を自分にあげなくちゃ。
では。
おやすみなさい。