時代に見る違和感
こんにちは。はじめまして。ゆうです。
これを書いている現在(2021/5/16)、日本ではコロナウイルスが猛威をふるっています。
緊急事態宣言も出せれ、外出や集会などは自粛ムード...。
今は我慢のしどころ。
国民一体となって頑張ろう。
この考え方を間違っているとはいいませんが、どうも違和感を感じます。
なぜ違和感を感じるのか。
それについて書いていこうと思います。
なお、僕は政治も経済もそんな詳しくありません。そのため、偏見が入っている可能性は多大にありますが、ご容赦ください。
我慢すればよくなる、という幻想。
今を我慢すれば将来はきっと良くなる。
だから今は耐えるべき。
という内容のニュースをよく見ます。
しかし本当に我慢すべきでしょうか。
確かに旅行などの遠出だったり、人を大勢集めてのイベントは控えるべきだと思います。
でも我慢したからといって必ず時代が良くなるとは限りません。
約75年前の第二次世界大戦中。国民は我慢を強いられました。
国家総動員法などの法律によって国の資源は余すところなく戦争のために使われました。
戦時中も国民は同じ気持ちだったのでしょう。
今は我慢のしどころ。戦争が終わったらきっと明るい未来が待っている。
戦争が終わった後に残ったものはなんだったでしょうか。
一面の焼け野原です。
戦争によって残ったものは何もありませんでした。
我慢したからといって必ずしも明るい未来が待っているとは限らないのです。
みんなで頑張ろうという幻想。
待て待て、ゆうさんよ。
日本は戦争で大敗したが、その後は持ち直して高度経済成長をかなえ、国民の生活は格段によくなったじゃないか。
このように聞いてくる方もいるでしょう。
僕は先日、とある本を読みました。
この本によると戦後以降の日本を支えたのは1940年での日本の体制です。
通称1940年体制と呼ばれているこの体制は、簡単に説明すると「国民全員が同じ目標、夢のもとに一致団結していく」体制です。
1940年といえば日中戦争のさなかです。そして翌年の1941年末には日本は真珠湾攻撃を行い、アメリカに宣戦布告。第二次世界大戦に突入します。
1940年は本格的に世界に喧嘩を売りにいこうとする直前です。
そのため国の全てを同じ目標に向かって突き進める必要があったのです。
この1940年体制は大きく崩されることなく今も継続しています。
戦後の高度経済成長期はこの1940年体制のおかげで起こりました。
国民全員が一致団結し、国を豊かにするという目標に向かって突き進んでいったのです。
しかし、現代ではどうでしょうか。
果たして国民全員が同じ目標に向かって突き進むことで未来は明るくなるのでしょうか。
ただでさえ、「個の時代」といわれている現代において。
ちなみに僕は積み立て投資信託を4つほど行っています。外国株式3つ、国内株式1つです。
本日(2021/5/16)時点ですが、外国株式は3つともプラスなのに対して、国内株式はマイナスになっています。
先週まで国内株式はプラスでした。それも外国株式に及ぶほどではありませんでしたが。
日本株式がマイナスになった理由をきちんと考察はしていないので断言はしませんが、緊急事態宣言の影響が大きいのでしょう。
ちなみに外国株式は覚えている限りですが1年以上はプラスを維持しています。
なぜか。
運用の仕方の違いなどもあるかもしれませんが、僕は外国はひとつの目標に向かって一致団結して突き進んでいないからではないか、と思っています。
アメリカは自由の国です。個人個人で目標を持っています。つまり個人個人の目標はバラバラなところにあるのです。
しかし、俯瞰して見ると大きな矢印になっています。そしてその矢印の先には多くの未来の選択肢が見えます。未来の数はひとつではありません。
最適な未来をその都度その都度選んでいくため、結果的に明るい未来が選択されていきます。
これが今のアメリカの状態だと思います。
では日本はどうか。
日本は国民全員の矢印が同じ方向を向いています。一見よさそうに聞こえるかもしれませんが、その矢印は存在するかどうかもわからない明るい未来に向かっているのです。他の選択肢はありません。
高度経済成長期はそれでも良かったのですが、今はどうでしょうか。
これで本当に明るい未来が待っているのでしょうか。
最後に
今回は頭の整理もかねて思っていることを書きました。
不勉強なため、考察が足りないところ、偏見が混じっているところもあると思いますがご容赦ください。
これを読んだ方にはどうすれば明るい未来が待っているのか、私は何をすれば良いかをきちんと考えて欲しいです。
待っているだけ、従っているだけでは明るい未来は決してやってこないので。
いまは高度経済成長期とは違います。個人で工夫すればいくらでも豊かに幸せになることができる時代です。
せっかくの機会に考えてみてください。
それではここまで読んで下さってありがとうございました。