あなたの明日は
日が暮れて、長い暗闇が来て、そのうちに自分の周りを黒が覆い尽くして、今日もまた夜が来ました。
静かな部屋に一人。階下から小さく聞こえる洗濯機の音と、なぜかうるさくて仕方ない自分の呼吸音。夜は静寂で満ちています。迷子になった子どものように、道端の段ボール箱に入れられた犬のように、孤独が身体の中心を侵蝕していきます。
世界から取り残されたあなたは、どうやってその孤独と向き合うのでしょう。もがきながら朝を待つのでしょうか。耐えがたい痛みに震えながら夜を明かすのでしょうか。
夜の底で、全てを諦めようとするあなたを、私は止められるでしょうか。
その先であなたが穏やかに眠れるとしても、その一瞬が分岐点だとしても、私があなたを止めるのは我儘になってしまうのですか。
あなたの目指す場所はどこですか。光に満たされたところですか。それとも、その光から生まれた影ですか。もしあなたの手を引けるのなら、その影から連れ出すことはできないでしょうか。
たとえ静かに眠れるとしても、私はあなたを行かせたくはないのです。たとえそこに、あなたの幸せが待っているとしても。
あなたが抱えている苦しい今日を、私が救えないでしょうか。あなたが恐れる明日を、私は救えるでしょうか。その辛さに、私の手で線を引かせてはくれませんか。私の心で、辛さを幸せに変えさせてくれませんか。
ありったけの優しさで、あなたはまた愛というものを信じられるようになるでしょうか。