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生き続ける、不思議

今日の昼ご飯は何を食べようか?

これから先、あと何回、何千回、何万回、この思考をめぐらすのだろう。



よく、かわりばえのない、つまらない人生、みたいなフレーズを聞く。
思春期の学生なんかが主人公の物語が多い。

私は思春期のとき、毎日かわりばえが無いな、とは全く思わなかった。
その思考に全く共感できなかった。

だって毎日クラスメイトからも、先生からも様々な話を聞いて、
日々二度とない経験をするから。


書いていて、そんな感覚だったかな、と思い返す。
そこまですべてのことに新鮮さを感じられる感性はもう持ち合わせてないことを自覚した。



そんな多感な頃は過ぎたが、やはり、かわりばえのない、とか退屈でつまらない、とはちょっと違う感覚である。

ただ、こんなにも同じことを繰り返すって、不思議だ、と思う。

起きて、食べて、寝る。
洗濯をする。食器を洗う。掃除機をかける。

2日に1回洗濯をする。
その2日に1回は、すぐやって来る。

昼ご飯は何を食べよう、と思う。
夜ご飯はどうしよう、という思考は、すぐにやって来る。


その割に、日々が過ぎていくのは遅い。
こんなに選択をしているのに、こんなに行動しているのに、
1週間後はまだ来ない。
何かを繰り返している、という感覚だけが、強くなっていく。

私が怠惰なせいかもしれない。
家事は好きではないし、
責任の無い生活をしていて、自分で自分の人生をつくるという感覚が弱い。

しかし、この感覚が無くなることも、想像し難い。
なぜならこれからも毎日食べるものを選択するし、
2日に1回は洗濯をするのだから。

生活というのは、生きることと密接している。
そのくせ、すごくもろい。


生活という半永久的な繰り返しを気持ち悪く感じる私は、
このもろいものを守っていけるだろうか。

結果は後からついてくる。
しかし、生活の結果とは、なんだろう。

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