いつか迎える死のための(26)-傷ついた動物のように-
4月28日(火)午後から急に雷雨になる。久しぶりの大きな雷の音。気温がぐっと下がってきた。雨の降っていた時間は短かったけれど、夏の夕立を思い出させるような時間だった。季節は移り変わっていっている。
お天気も不安だったこともあり、今日は一歩も家から出なかった。オンラインのミーティングもなかったので、化粧さえしないで、ただのんびりと時間を過ごしてしまう。こういう時になぜ人は粉物を捏ねたくなるのだろう。突然スコーンが焼きたくなって、ホットケーキミックスで簡易なスコーンを焼く。夕方近くになっておやつが出来上がる。メイプルシロップを少し入れた、香りのよいスコーンを食べる。カフェオレをいれる。少し、少しだけ気持ちが温かくなる。
天気が悪いと、それだけで気持ちが落ち込んでしまう。こういう時は、なるべく無理をしないほうが良いことを、経験として知っている。
自分をとことん甘やかすのだ。
何かをしようとしても、頑張ろうとしても良い結果にはつながりにくい。むしろ間違った判断をしてしまって、リカバリが難しくなることのほうが多い。
甘いスコーンを頬張りながら、もう夕飯もうどんを茹でるくらいにして、とにかく好きなことをする時間にしよう。そうしよう。
もう無理は無理だ。
前を向くのにも疲れたときは、そこにうずくまることにして。
今夜はなにか好きなことをしよう。映画を見るとか。オペラを見るとか。
そしてじっと吉報を待とう。
日本の感染者数 13,669名。死者 399名。
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