コマ撮り動画のすすめ
コマ撮り動画が好きだ。見るのも撮るのも面白い。
初めてコマ撮り動画を撮ったのは小学生だった。ゲームボーイがカメラになる「ポケットカメラ」というソフトにハマったのがきっかけだった。
このソフトは写真を撮るだけでなく、撮った写真でコマ撮り動画を作る機能もついている。とはいえ、保存枚数は30枚だけなので、せいぜい5秒とかそんなもんの短い動画しか作れない。それでも当時は限られた機能で色々考えて、たくさんの動画を作った。
その後しばらく全然カメラもコマ撮りもしていなかった。大人になって、一眼レフを買ったことや、友人の結婚式のときに余興の出し物で作ったのがきっかけで再び作り始めた。
コマ撮り動画
コマ撮り動画は静止画を何枚も組み合わせて一つの動画を作っていく。この写真たちがどんなふうに動くのか、ある程度イメージしながら作るのだけれど、予想外の動きになったりすることも多い。そういうこともあって、作っている本人も毎回ワクワクしている。
ただ餃子を並べて焼いているだけなのに、なんだか楽しくなっちゃう。
GORDIESというハンバーガー屋さんが沖縄にあるのだけれど、そこの味を再現したポテチが販売していた時期に思いついたやつ。ちゃんとGORDIESのハンバーガーを買ってきて、ほぼ一発撮りで撮った。もうちょいうまく作れそうだな。あ、ポテチもハンバーガーもすごくおいしかった。これは動画撮るためにもう一回買いに行かなきゃだな。
これくらいの動画なら撮影、編集合わせて2時間くらいで作れちゃう。
PIKAPIKA動画
PIKAPIKAとは、ライトなどで書いた絵や文字を長時間露光で撮影して、それをコマ撮り動画にする手法だ。なので、シャッタースピードをいじれるカメラや三脚が必要になってくる。
結婚式の余興動画はこれをメインでやっている。撮影はめちゃくちゃ楽しいんだけど、すんげえ時間がかかる。一枚の写真撮るのに30秒くらいかかるので、多分3時間撮影して5~10秒分くらいしかとれない。でもめっちゃ楽しい。余興動画は大体5~6分くらいの動画なので、完成するまで1~3か月くらいかかる。締め切りとの闘いになるので、毎回楽しい地獄となる。
下の動画二つは余興でつくった動画の一部。
どっちも写真は50枚くらいだったかな。ちょっと動きがカクカクしているのも味があって良い!!
これは友達のアイディアで撮ったシーン。めっちゃ面白くてちょっと悔しい。くそう。
PIKAPIKAは大人数で撮影するほうがやれることが多くなり、画面も派手になる。なので、みんなでどういう風に撮影したら面白い映像が撮れるか、考えながら、協力して撮影する。チームでモノづくりをする面白さがあると感じている。
コマ撮りの魅力
写真は一瞬、もしくは短い時間を切り取るものだとおもっているのだけど、コマ撮りはそれらをつなぎ合わせて、ひとつの時間の流れや物語を作れることが魅力だと思っている。
そして、アイディア次第で身の回りにあるものでいくらでも面白い動画が作れると感じている。
最近はスマホでもコマ撮り動画を作れるアプリはたくさんあるし、とりあえずやってみてほしい。写真を撮るだけじゃないカメラの楽しみ方をきっと知ることができると思う。