カンボジア日記第67号(アーミーFCvsナガワールドFC)
សួស្តី!
1月12日の夜、アーミースタジアムにてアーミーFCvsナガワールドFCの試合を観戦しました。
ナガワールドFCの選手には私の友人が所属しており、ご飯を食べながらサッカー談義に花を咲かせられる、私にとって大切な存在です。
友人の応援もあり、仕事終わりに観戦に訪れました。
試合は1vs1の引き分けでした。
友人も試合終わりに語っていたようにナガワールドFCにとっては難しい試合となりました。
前半はナガワールドFCが押し気味に試合を進め、相手陣地でプレーする時間も長かったのですが、後半幸先よくセットプレーで先取点をあげたあとはアーミーFCに押し込まれる形となってしまいました。
前半からナガワールドFCはセンターバックから逆サイドのサイドハーフへ斜めのロングボールを送りながら相手を押し込んでいたのですが、後半に入って足が止まってくると自分たちがボールを確実に前進させる手段を失ってしまいました。
ビルドアップに関してナガワールドFCはワイドにポジションを取るのですが、442のサイドバックとサイドハーフともに幅をとるのでセンターラインでボールを運ぼうとした際にセンターハーフの選手が孤立してしまい、コンビネーションや即時奪回が難しい状況となってしまっていました。
センターラインを経由し、ボールを動かすと失ったときに大きなピンチとなるため、センターバックやゴールキーパーはサイドを経由して外回しで前進させようとしますが、相手の準備している先にボールを動かすので、相手の中盤のラインと最終ラインの間になかなかボールを置くことができずにFWの選手に対するアバウトなボールが増えてしまいました。
試合終了後、友人はセンターハーフを務めているので、
「何もできなかった」
と反省の弁を述べていましたが、センターハーフの選手に過剰なタスクを押し付けてしまっているチームの設計に問題があると思います。
しかし、友人は外国人助っ人として所属している以上、結果を残さなければいけない立場であり、戦術に頼らずに自分がどうにかしなければいけないと話していました。
最近、自分自身は指導者の立場から試合を見てしまうので、チームが目指すサッカーを遂行するためにそれぞれが具体的な役割を共有することが大切なのではと考えてしまいます。ですので、監督がなぜ選手が最大限のパフォーマンスを発揮するための枠組みを設計しないのかと今日も感じてしまいました。
しかし、選手が最初から監督のせいにしてしまっては自分自身が成長しないことも事実です。
友人が自分と向き合おうとする姿を見ながら自分も環境ではなく、自分と向き合っていこうと感じることができた試合でした。