見出し画像

忙しい社会人のための秘密の時間管理術

はじめに

朝の慌ただしさに追われ、仕事に追われ、家事に追われ...
毎日24時間では足りない!そんな風に感じている方、いませんか?
特に、未就学児を持つ親御さんならなおさらでしょう。

私もそんな一人でした。二人の子どもを育てながら、夫である私はフルタイムで働き、妻は子供の世話に小学校受験の準備と、その間を縫ってパートタイムで働き、そんな中でも自己実現も諦めたくない。そんな欲張りな思いを抱えながら、日々時間との戦いを繰り広げていました。

しかしある日気づいたのです。「このままじゃダメだ」と。

そこから私の挑戦が始まりました。時間を生み出し、人生を豊かにする方法を模索する日々。試行錯誤の末に辿り着いた答えが、この記事でお伝えする「時間を生み出す3つの柱」です。

この記事では、私が実践している時間管理術をご紹介します。決して万能薬ではありませんが、同じような悩みを抱える方々にとって、何かのヒントになれば幸いです。

時間を生み出す3つの柱

私の時間管理術は、以下の3つの柱に支えられています。

  1. 三世代同居による子育て支援

  2. 仕事の効率化「破壊的イノベーション」の活用

  3. 仕事とプライベートの融合

それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。

1. 三世代同居による子育て支援

「三世代同居」と聞いて「そんな環境、誰でも手に入れられるわけじゃない」と思われるかもしれません。確かにその通りです。しかし、この「三世代同居」という言葉を、もう少し広い意味で捉えてみてください。

ここでいう「三世代同居」とは、必ずしも同じ屋根の下で暮らすことだけを指すのではありません。近くに住む祖父母や親戚、信頼できる友人やコミュニティの力を借りることも含まれます。要は「子育ての協力体制」を築くことが重要なのです。

私の場合は幸運にも実際に三世代で同居しています。祖父母が子どもの面倒を見てくれる時間があることで、仕事に集中できる環境が整いました。朝の慌ただしい時間帯や、急な残業が入った時など、本当に助かっています。

しかし同居が難しい場合でも工夫次第で協力体制は築けます。例えば:

  • 近所に住む祖父母に定期的に子どもを預ける

  • 信頼できる友人同士で子どもの面倒を見合う

  • 地域のコミュニティや子育てサークルを活用する

大切なのは「夫婦で抱え込まない」ということ。子育ては本当に大変です。でも、周りの力を借りることで、その負担は大きく軽減されます。そして、そこで生まれた時間が、自分自身のための時間、家族のための質の高い時間につながるのです。

2. 仕事の効率化「破壊的イノベーション」の活用

「破壊的イノベーション」というと、大げさかもしれません。でも、要は「今までの仕事のやり方を根本から見直す」ということです。

私の場合、それは最新のAI技術の導入でした。例えば、文書作成や資料分析などの業務で、生成AIを積極的に活用しています。これにより、以前は何時間もかかっていた作業が、驚くほど短時間で完了するようになりました。

しかし、AIの導入は一例に過ぎません。重要なのは、自分の仕事を客観的に見つめ直し「もっと効率的にできないか」と常に考えることです。例えば:

  • 定型業務の自動化

  • 会議時間の短縮と効率化

  • タスク管理ツールの導入

  • 集中できる環境づくり

こういった工夫の積み重ねが、結果として大きな時間の節約につながります。私の場合、これらの取り組みにより、以前の半分以下の時間で同じ、いやそれ以上の成果を出せるようになりました。

ただしここで注意したいのは、効率化の目的を見失わないことです。単に「早く帰るため」ではありません。生み出された時間を、より創造的な仕事や自己成長、家族との時間に充てることが大切です。

3. 仕事とプライベートの融合

「仕事とプライベートは分けるべき」という考え方もあります。しかし私は敢えてその境界線を曖昧にすることで、新たな可能性が開けると考えています。

具体的には、自分の興味や関心を仕事に取り入れたり、逆に仕事で得たスキルを趣味や家庭生活に活かしたりすることです。例えば、

  • 趣味で学んだプログラミングスキルを、業務の効率化に活用する

  • 仕事で学んだスキルや経験をもとに日々の生活を見直してみる

  • 仕事で必要なレポートやライティングの技術を日々のSNS発信の中で磨いてみる

このように仕事とプライベートを「ごちゃ混ぜ」にすることで、両方の質が高まり、相乗効果が生まれます。そして何より「やりたいこと」と「やるべきこと」の境界が曖昧になるくらい、自分のやりたいことと、仕事でやるべきことを接続させること、その上で自分のできることの幅を広げ続ける努力をすることが、自分の中での仕事とプライベートの折り合いにつながり、ひいては、日々の生活全体が充実感に満ちたものになるのです。

ここまでで「時間を生み出す3つの柱」について説明しました。次はこれらの柱を基に組み立てられた、具体的な1日のルーティンをご紹介します。

具体的な1日のルーティン

さてここからは私の典型的な平日のルーティンをご紹介します。もちろん毎日がこの通りにいくわけではありませんが、大まかな流れとしてお読みいただければと思います。

平日の1日のルーティン

朝のルーティン(5:00-9:00)

5:00-7:00 早起きと自己投資の時間

私の一日は多くの人よりも少し早く始まります。朝5時、まだ家族が寝静まっている時間に携帯の目覚まし時計が鳴ります。

正直に告白すると、毎朝すっきりと起きられるわけではありません。しかしこの2時間が一日の中で最も貴重な「自分時間」であることを思い出し、寝室を抜け出します。

まずスプレッドシートで管理している「やりたいことリスト」を開きます。このリストには、仕事関連の自己啓発から趣味の勉強まで、さまざまな項目が並んでいます。その中から、以下の基準で取り組むタスクを選びます:

  1. 緊急ではないが、中長期的に見てメリットが積み重なるもの

  2. 業務のワークフローで繰り返し使われ、インパクトが大きなもの

例えば最近取り組んでいるのは、生成AIのプロンプトのチューニングとそのまとめです。これは直接的には緊急の仕事ではありませんが、習得すれば日々の業務効率を大きく向上させる可能性があります。

このように将来の自分に投資する時間を1-2時間確保します。静かな朝の時間は集中力も高く、驚くほど作業が進みます。

7:00-9:00 家族との時間と朝の準備

7時になると家族の気配が聞こえ始めます。ここからは家族との大切な時間です。

朝食を共に取りながら子供の小学校受験のため体操の指導をします。身体を動かすことで、子供たちも一日のスイッチが入るようです。

8時からは子供の送迎です。送りだけは私が担当しています。毎日同じ時間に行うことで、他の予定も立てやすくなります。また、車中での子供との会話は、その日の子供の様子を知る貴重な機会にもなっています。

仕事の時間(9:00-17:00)

9:00-9:30 一日の計画立て

9時、リモートワークの開始です。まずは30分かけてその日のタスク整理を行います。

A4用紙を半分に折り、左半分で上から順に以下のように分類します:

  1. 重要なタスク

  2. 重要かつ緊急なタスク

  3. 緊急なタスク

この方法の利点は、視覚的に優先順位が把握できること。また紙に書くことで、デジタルツールでは得られない「書く」という身体的な動作を通じて、タスクを自分の中に落とし込むことができます。

9:30-11:30 集中タイムその1:緊急タスクの処理

この2時間は、主に「緊急」もしくは「重要かつ緊急」なタスクに集中します。ここでのポイントは生成AIを積極的に活用すること。例えばレポートの下書き作成や、データの一次分析などを任せることで、作業速度が格段に上がります。

ただしAIの出力はあくまで「下書き」程度のものと捉え、必ず人間の目でチェックし、必要に応じて修正や追記を行います。

11:30-12:00 中期的な計画の見直し

ここで一度足元から少し離れて、より広い視野でスケジュールを確認します。具体的には2週間分のカレンダーを見直し、必要に応じてタスクの調整や追加を行います。

この作業により目先の仕事に埋没せず、中期的な目標や締め切りを意識することができます。

12:00-12:30 昼食休憩

ここで三世代同居のメリットが活きてきます。祖母が作ってくれた温かい食事をいただきます。栄養バランスの取れた食事は午後の仕事の活力になります。また、家族との短い会話が適度なリフレッシュにもなります。

祖母が子供の迎えを担当しており、そのことで貴重な日中の時間を仕事にしっかりと充てられていることにも感謝しかありません。お昼を子供と一緒に食べられる日もあり、楽しく幸せなひと時でもあります。

12:30-14:00 集中タイムその2:重要タスクへの取り組み

午後は「重要」なタスクに取り組みます。ここでの作業は主にプロジェクトの方向性の検討や新しいアイデアの創出など、より創造的な思考を必要とするものです。

具体的には各プロジェクトやタスクごとにこれまでの検討事項をまとめたスプレッドシートを開き、そこで考えを整理していきます。アイデアを書き出し、それを少しずつ整理して、現実的かつ本質的に意味のある方針へと収斂させていきます。

14:00-15:00 小休憩と情報収集

正直なところこの時間帯になると頭のリソースがかなり消費されています。特に生成AIを使い始めてからは、より多くの情報を短時間で処理するようになったため、脳の疲労も早まる傾向にあると感じています。

そこで意図的に休憩の時間を設けます。Twitter等で情報収集をしながら、気になった記事やアイデアはすぐにスプレッドシートにメモしていきます。一見すると「休憩」に見えるこの時間も、実は中長期的な仕事のためのインプットの時間なのです。

15:00-17:00 中長期的なタスクへの取り組み

1日の最後の2時間は中長期的に重要なタスクに充てます。例えば業務効率化ツールの開発や改善などです。

現在取り組んでいるのは生成AIを組み込んだワークフローツールの開発です。具体的にはDifyのようなツールをベースに、各種APIとPythonを使って自社の業務に最適化したツールを作成しています。

この作業は即座に成果が出るものではありませんが、完成すれば業務効率が飛躍的に向上する可能性を秘めています。日々の小さな改善の積み重ねが、長い目で見ると本当に大きな時間の節約につながっています。

短期ではなく長い時間軸での目標や施策のインパクトを踏まえて、今の時間の使い方を適切に振り分けていくことは、本当に大事だと思います。

夕方から就寝まで(17:00-25:00)

17:00-18:00 リフレッシュタイム

17時の終業と同時に私の脳はほぼ限界を迎えています。ここで無理に仕事を続けても生産性は上がりません。

そこでこの1時間はストレッチと軽い筋トレでリフレッシュします。身体を動かすことで、頭も少しずつスッキリしてきます。

18:00-20:00 家族との団欒

18時からは家族全員での夕食の時間です。この時間は可能な限り仕事のことは忘れ家族との会話を楽しみます。子供たちの学校での出来事や妻の一日の様子を聞くのは、私にとって何よりの癒しです。

食後は一緒にテレビを見たり、簡単なボードゲームをしたりして過ごします。

20:00-21:30 家事と子供のケア

この時間帯は主に家事と子供のケアに充てます。具体的には:

  • 子供と一緒にお風呂に入る

  • 洗濯物を回し、前日のものを取り込む
    (乾燥機付きドラム式洗濯機は本当に便利です)

  • 部屋の簡単な掃除

  • 寝具の準備

  • 子供の歯磨きのサポート

  • 子供の学校の翌日の準備の確認

  • 子供たちの持病の治療のための処置

慌ただしい時間ですが妻と子供たちと触れ合える大切な時間でもあります。

21:30-22:00 子供の就寝

子供たちを寝かしつけます。疲れているときはそのまま子供と一緒に寝てしまうこともあります。

22:00-24:00/25:00 自己投資の時間(パート2)

子供たちが寝た後、体力と気力が残っていれば再び自分の時間を持ちます。朝と同様、自分のタスクリスト(スプレッドシート)から重要な案件に取り組みます。

また子供の小学校受験の準備など、長期的な家族の課題に取り組むこともあります。

そして0時から1時頃に就寝。翌日に備えます。

以上が私の平日のルーティンです。

効率化のためのツールとテクニック

ここまで私の日常のルーティンをご紹介しましたが、これらを支えているのが以下のツールとテクニックです。

1. スプレッドシートによるタスク管理

私の時間管理の要となっているのがGoogleスプレッドシートです。エクセルでも構いませんが、クラウド上で管理することでどこからでもアクセスできる点が魅力です。

また一般的に想像されるタスク管理とは異なり、かなり緩い管理をしていることが特徴だと思います。がちがちにやっても続きません。

具体的な使い方は以下の通りです:

  • シート1:日々のタスクリスト(短期)

    • 列A:チェックボックス(優先度高):その日やること

    • 列B:タスク名称

    • 列C:メモ(方針案など)

    • 列D:完了までの実時間

  • シート2:プロジェクト管理(長期)

    • プロジェクト(仕事/プライベート)の大まかな目標

      • 目的と時期のめどを大雑把に書く

  • シート3:アイデアメモ

    • 思いついたアイデアや、後で調べたいことをどんどんメモしていく

    • Twitter(X)は本当に役立つ情報が多い

このようにスプレッドシート1つで短期的なタスクから長期的なプロジェクト、さらにはアイデアの管理まで一元化できます。

2. 生成AIの活用

最近特に力を入れているのが生成AIの活用です。主に以下のような用途で使っています:

  • 文書作成の下書き

  • データ分析の一次レポート作成

  • プログラミングのコード提案

  • アイデアのブレインストーミング

ただしAIの出力をそのまま使うのではなく、必ず人間の目でチェックし必要に応じて修正や追記を行います。AIは「賢い助手」程度の位置づけで、最終的な判断や創造性は人間が担うという姿勢を保っています。

また良く使うプロンプトはスプレッドシートでカテゴリーごとに分類し、いつでも活用できるように日々整理し続けています。スプレッドシートだとパソコンからでもモバイルからでも使い勝手が良いのでオススメです。

ちなみに一般的な定型文(生成AIプロンプト)管理アプリの使い勝手の悪さを感じ、Pythonのシンプルな生成AIプロンプト管理ツールを自作してみました。これがとても便利で、スプレッドシートのカテゴリーやプロンプトをシームレスに反映してくれるので、生成AI活用が格段に捗るようになりました。

自作のプロンプト管理ツール

3. ポモドーロ・テクニック

集中力の維持と適度な休憩のバランスを取るために、ポモドーロ・テクニックを採用しています。

  • 15分の集中作業

  • 2-3分の休憩

  • これを6回繰り返したら、長めの休憩(15-30分)を取る

このサイクルを繰り返すことで、集中力を維持しながら適度に頭を休ませることができます。

スマートフォンのアプリやブラウザの拡張機能など、様々なポモドーロ・タイマーが利用可能です。私は手元にiPad miniを置いて「集中」というポロモードタイマーアプリを入れてそれ専用に使っています。余分なアプリも入れず、通知などもないため、良く集中できます。

結論:4つの重要ポイント

ここまで私の時間管理術について詳しくご紹介しましたが、最後に重要なポイントを4つにまとめたいと思います。

  1. 三世代同居による支援体制
    文字通りの三世代同居が難しくても、親族や地域のコミュニティなど、何らかの形で子育ての協力体制を築くことが重要です。夫婦で抱え込まず、助けを求めることが、自分の時間を作り出す第一歩となります。

  2. 仕事の効率化
    AIツールの活用や業務プロセスの見直しなど、常に「もっと効率的にできないか」と考え、実践することが大切です。ただし効率化の目的は単に「早く仕事を終えること」ではなく、より価値のある仕事や自己投資の時間を生み出すことだと心に留めておきましょう。

  3. 仕事とプライベートの融合
    厳密に線引きするのではなく両者を上手く融合させることで、生活全体の質を高められます。趣味で得たスキルを仕事に活かしたり、仕事で培った能力を家庭や地域活動で発揮したりと、相乗効果を生み出すことを意識しましょう。

  4. 構造化されたタスク管理の重要性
    朝一番に紙とペンを使って頭の中でこんがらがっているタスクを可視化、構造化して整理します。その上でスプレッドシートで短期、長期のタスクを確認しながら、常に目標から逆算して優先順位を決め、日々の行動を管理することで、限られた時間を最大限に活用できます。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます。正直に言ってこれらすべてを完璧にこなすのは至難の業です。私自身、日々試行錯誤の連続です。

またこの方法が万人に当てはまるわけではありません。三世代同居が難しい方、AIツールの導入に抵抗がある方、あるいは単純に生活リズムが異なる方もいらっしゃるでしょう。

大切なのはここで紹介した方法を参考にしつつ、自分なりのやり方を見つけ出すことです。少しずつでも自分の生活を見直し、改善を重ねていくことが、より充実した人生につながると信じています。

皆さまの時間管理が、より効果的でそして何より楽しいものになることを願っています。頑張りすぎず、でも諦めず、一緒に理想の生活を目指していきましょう!

本ブログを気に入っていただけたら、ぜひスキやフォロー、コメントをいただけると嬉しいです。皆さんの意見や経験も、ぜひコメント欄でシェアしていただきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。

#時間管理 #ワークライフバランス #子育て #生産性向上 #効率化 #AI活用 #リモートワーク #タスク管理 #三世代同居 #キャリア #自己啓発 #スケジューリング #ポモドーロテクニック #スプレッドシート活用 #朝活 #仕事術 #働き方改革 #育児と仕事の両立 #タイムマネジメント #ライフハック

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?