見出し画像

YUTOが少林寺拳法の魅力を語るなら

温故知新: 古いものを学び、新しい知識や価値観を発見すること
不易流行: 変わらない本質の中に、常に新しいものを取り入れていくこと


タイムスリップ!昭和の少林寺拳法、マジ卍!?

「実録 少林寺修行記」...大学生時代に部室で発見したこの本は、私にとって、ある意味、教範や読本を凌駕する衝撃作、いや、問題作だった!!

伝説の書? 実録少林寺修行記

1970年代、学生運動が盛んな時代。著者が語る貴重かつ珍妙な経験は、「これマジかよ!」の連続。実際に私が、酒席で明大少林寺の先輩に真相を尋ねると、「現場にいた、それ実話だよ」とのこと。開祖を誹謗する相手を学連委員長自ら飛び蹴り!その後、高弟先生にこっぴどく諌められたとか...。

この本の著者は、学生時代のことを数十年たったのちに、執筆し本にまとめている。日記でもつけていたのだろうか。凄まじい記憶力と表現力の持ち主であることを私は、リスペクトしたい。

後々自分も、時代は全く異なるが学連委員長という立場を経験するのであった。 この本の影響とは関係なかったとは言い切れない?! 笑笑

次に、父に聞くと「花の応援団」という映画のエキストラに、後輩たちを参加させた?!とかで、、ならばということで、早速Amazon primeで視聴。
こんなアホなこと現実にあるんかと。滑稽すぎてひいた。そして、爆笑した。しかし、映画よりリアルの方が過激だったとか。当人たちは真剣であり、それが青春だったようだ。「今じゃ考えられない、面白いというか破茶滅茶な時代」と目を細める父。かつては父も同じ穴のムジナだったのか。笑

ガバナンスやコンプライアンスといった今の時代から見ると、本当にクレイジーな時代。理不尽は当たり前。体育会的悪習全盛。それでも漢のロマンという魅力があったのだろう。当人は、80年代には、少林寺拳法総本部にて学生指導担当となり、現役学生と共に「悪習撤廃」をスローガンに掲げ進めたのだから、いやはや、蛇の道は蛇である。

「人は変われる」少林寺拳法 創始者 宗 道臣 先生の言う通りである。

当時、血潮の沸る若者たちは、以下のような映画に影響され、多くのものが門を叩いて、武道・格技を始めたようだ。少林寺拳法もその選択肢の大きな一つであったことは事実なのだ。

時代を彩った名作たち

バンカラ&乱捕 筆頭校

父の母校は日大少林寺出身。自分は、明大少林寺出身。1970年代の両校は、バンカラ&乱捕 筆頭校。私が明治大学体育会少林寺拳法部に入部した2008年には、すっかり平成ナイズドされていたのが救いであった。
今思えば、若干の名残はあったかもしれない 笑

かくいう私も父の現役時代の学ランを譲り受け、4年間着用していた。笑

以上の作品たちに触れたり、親や先輩方との対話のお陰で、私も少しは、親世代の青春文脈、リビドーを理解することができたのかもしれない。
そして、今の現役世代の求める根源的欲求を知るヒントもあると感じた。

少林寺拳法は、単なる武道でも、スポーツでもない。

勘違いして欲しくないのは、少林寺拳法は、金剛禅という釈尊の教え、達磨の行法といった独自的な仏教禅宗の流れを組みつつ、また一方で、日本武道協議会の定義する日本九大武道のうちの一つでもある。何より、単なる武道でも、スポーツでもない。人づくりを目的とした宗門の行である。

当時は、数の力で印象が強かっただけ、大学生の少林寺拳法は、一側面でしかない。少林寺拳法が全国に拡大した3大要因「学生・国鉄・自衛隊」は別章で述べられたらと思う。

このNOTEを私が書く動機

さてさて、平成2年生まれの私が、生まれてもない昭和を懐古する気は毛頭ない。個人的には、温故知新を座右の銘にし、大学時代は、史学地理学科考古学専攻であるからして、懐古的な事、歴史は好きであり、リスペクトの意は充分にある。上述の昭和の少林寺拳法は、極例である。誤った印象はぜひ頭から消し去ってほしい。笑

しかし、ゆとってさとっての世代の私も35歳の大人になった。Z世代と共に、またα世代を育てつつ、先人からの学びを経て、令和以降の日本社会、世界の荒波を生きていかねばならない。何より、私はこれからの時代の少林寺拳法の魅力について語りたいし、その意義を伝えたい。
そんな試みが、このNOTEである。

令和時代に活きる魅力の再発見

令和における楽しくも素晴らしい、少林寺拳法の魅力をぜひ知ってほしい。
人の数だけ、それぞれの少林寺拳法がある。
そして、可能ならば「知る、観る、する、支える」
どんな形でも接点を持って、興味関心を持ってもらえれば幸いである。

「YUTOが少林寺拳法の魅力を語るなら」全10回


第1回 私が少林寺拳法を始めた理由:人生を変えた出会い

第2回 少林寺拳法が教えてくれたこと:強さだけではない、心の成長

第3回 忘れられないあの瞬間:修行の軌跡

第4回 親子で始める少林寺拳法:家族の絆を深める武道の魅力

第5回 女性のための護身術:少林寺拳法の可能性

第6回 ビジネスにも活きる?社会人に薦める少林寺拳法の精神

第7回 体力に自信がない人でも大丈夫!少林寺拳法の始め方

第8回 少林寺拳法の技法紹介:初心者でも活かせる基本の土台

第9回 道場紹介:私が関わる道場の魅力 (池袋SC支部・東京大塚道院・日本武道館武道学園・明治大学少林寺拳法部)

第10回 総まとめ:少林寺拳法の魅力と未来に向けて

つらつらと書き連ねてきましたが、いかがでしたでしょうか。

ここまでお読みいただいたあなたが、少しでも少林寺拳法に興味を持ってくださったなら、これほど嬉しいことはありません。この文章をきっかけに、少林寺拳法を始めてみたり、復帰してみたり、大会観覧に足を運んでみたり、あるいは近くの道場に見学に行ってみたり...。どんな形であれ構いません。この記事を読んだあなたが、何かしらで少林寺拳法に関わってくださることを、心より願っております。

現在、私が支部長を担う池袋SC支部のサイトです。
こちらからご覧ください。

以上、このNOTEに示す内容は、私の個人の見解見識をもとにまとめた一つの私見にほかならない。どっちかというとエンタメ重視だ。
正式な見解は、少林寺拳法グループのサイトにて確認してほしい。

合掌🙏


いいなと思ったら応援しよう!