AIの台頭で「将棋の戦い方」そのものが更新されている現代。
これまでの常識を覆すような指し手が生まれ、忘れ去られた過去の戦法が再び脚光を浴びるなど、将棋の戦い方そのものが更新されようとしている。
-「藤井聡太論 将棋の未来」本文より引用
2021年7月の課題図書は「藤井聡太論 将棋の未来」。第2回目のnoteです。
棋士はこれまで以上に厳しい勝負と鍛錬を求められ、今後、棋士の全盛期や棋士寿命が変わっていく可能性もある。そんな変動と混沌のさなかにある将棋界に彗星のごとく現れたのが、藤井聡太という天才棋士である。
-「藤井聡太論 将棋の未来」本文より引用
数年前から将棋界はAIを積極的に取り入れ、棋士の研究方法はもちろんのこと、テレビ中継にも優勢率が表示されるようになり、環境が大きく変わりました。そこに藤井聡太という天才棋士が現れて、将棋界は空前のブームへ。
将棋を打てず、あまり興味がないぼくですら、その熱気を感じました。なにより藤井聡太棋士の強さはとどまるところを知りません。
そして、いまも数々の記録を塗り替えている藤井さんは、棋士たちを「高度なマインドスポーツを展開する頭脳集団」というイメージに変えていった。将棋そのものをよりメジャーな存在に押し上げたとも言える。
-「藤井聡太論 将棋の未来」本文より引用
noteを執筆した2021年7月時点で、「王位」と「棋聖」2つのタイトルを保持し、棋聖位を防衛したことで、通算獲得タイトル3期となり、史上最年少で九段への昇格が決まりました。とてつもないスピードです。
もはや次に狙う記録として残るのは羽生九段が達成した全てのタイトルを獲得する7冠しか残っていないのではないでしょうか。それほどまでの高みに彼は上り詰めています。
得手不得手にしても通用は偏りがあり、十代、二十代と経験を積み、強くなっていく家庭で苦手なものを克服していくものだ。しかし、藤井さんはこの年齢にして、すでにいろいろな勝ち方ができる。
-「藤井聡太論 将棋の未来」本文より引用
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