棋士の実力を表すのは勝ち越し数。
棋士の実力を最も正確に表しているのは、勝ち数から負け数を引いた勝ち越し数だと私は考えている。
-「藤井聡太論 将棋の未来」本文より引用
2021年7月の課題図書は「藤井聡太論 将棋の未来」。第4回目のnoteです。
藤井聡太二冠の強さについて具体的に数字で見ていきましょう。
十八歳四カ月の史上最年少で二百勝を達成した二〇二〇年十一月二十日の時点で、二百勝四十敗。棋士になって四年一カ月で勝ち越しがすでに百六十あるのは驚異的と言える。(二〇二一年三月三十一日現在で二百十三勝四十敗)。
-「藤井聡太論 将棋の未来」本文より引用
勝ち越し160がどれくらい凄いか比較すると、勝ち越し数ベスト3を見ればわかりやすいかと。1位は羽生善治九段の852(1481勝629敗)、2位は大山康晴十五世名人の652(1433勝781敗)、3位は中原誠十六世名人の526勝(1308勝782敗)。つまり、今のペースで勝ち続けると仮定するなら、8年後には3位に肉薄し、12年後に2位と並ぶ。こう書くと遠い話に感じますが、8年後でも20代なんですよね。
勝率に目を向けると、2017年度が8割3分6厘、2018年度が8割4分9厘、2019年度が8割1分5厘、2020年度が8割4分6厘。とんでもなく高い。2017〜2020年度まで勝率ランキングは連続1位。要は一番勝ってるプロ棋士ってことですね。
ここで強調しておきたいのは、勝率八割の世界と勝率八割三分〜五分の世界は、まったくと言っていいほど違うということである。
-「藤井聡太論 将棋の未来」本文より引用
八割四分前後の勝率を四年間も続けている藤井さんの世界は、残念ながら私の想像を超えている。
-「藤井聡太論 将棋の未来」本文より引用
今日も日刊ムショクを覗きに来てくれて、ありがとう。
数字で改めて見ると、とんでもない強さに驚く。
このnoteは「日刊ムショク」と題して、
無色の毎日をつらつらと綴る。
平日は7時ごろ、休日は9時ごろに更新予定。
また明日、時間があれば、覗いてね。