歌詞から思うこと
PRINCESS PRINCESSの「M(作詞;富田京子 作曲;奥居香)」という曲。
この歌は3枚目のアルバム「LET‘S GET CRAZY(1988年11月21日リリース CBSソニー)」の10曲目にある歌。このアルバムのリリース後の1989年4月21日にリリースされたシングル「Diamonds」のカップリング曲になった歌。
ちなみにDiamondsがリリースされ大ヒットしていた1989年は私が大学4年生になった年でした。
「M」という曲も当時、聴いてみて「良い曲だなぁ。歌詞もいいなぁ」と思い、好きな曲の一つになりましたが「いつも必ず聴く」とか「自分のオリジナルベストテープ(CD、MD)」を作成するときに欠かせない曲」というものではありませんでした。
今、私は音楽を聴くときは、スマホに保存した好きな曲を、車を運転しながら聴くことがほとんどです。気に入った曲を数曲だけ選んで何回もそれらをリピートして聴いたり、長時間の運転時にはスマホに保存している全曲をアトランダムにして聴いたり。
そんな中、先日、アトランダムにしていて流れてきたのが「M」でした。
イントロが流れたときに「あぁ、プリプリのMだな。久しぶりだな。これも良い曲だなぁ」という程度で、カラオケの練習曲でもなかったので黙って聴いてみました(流れてくる曲が、カラオケの練習曲にしている場合は必ず歌います)。
歌詞もほとんど覚えている曲なのに、なぜか今までとは比べ物にならないほどに歌詞が胸に染みてきます。私の心の受け取り方というか解釈がこれまでと違うのです。
今でも覚えている
あなたの言葉
肩の向こうに見えた景色さえも
~M 作詞 富田京子 作曲 奥居香~
特に歌詞のこのフレーズ・・・。
「かつての恋人(詞では「彼氏」)」とのことを書かれたものであるのですが、聴きこんでいるうちに私にはそれだけではなく、5年前に亡くなった父のことまで思い浮かべてしまいました。
この歌で亡くなった父親をオーバーラップしてしまう自分に驚きつつも、このフレーズだけをピックアップして聴きこんでいると、「必ずしもこのフレーズは、かつての恋人に限らなくていいのではないか」と思えました。
亡くなった父が私に対して、いろんな場面で言ってくれた数々の言葉、それを話してくれていた時の居間の様子などが次々に記憶に甦ってきました。
今、父に私の悩みを打ち明けたら、どんな言葉を返してくれるのか・・・なんだかんだ言っても優しい父だったので、間違いなく私の心を癒してくれる言葉を返してくれるはず。
あなたの声 聞きたくて
~M 作詞 富田京子 作曲 奥居香~
この歌の後半に出てくるこのフレーズ・・・。
本当に父の声を聞きたくなりました。
ちなみに、この曲はいろいろな人がカバーしています。
徳永英明のカバーもまた良い感じです。
「M」という曲。本来の歌詞にあるように「かつての恋人」を思い出すとしたら、私にもいます・・・。
今、どうしているのか。
今、元気でいるのか。
今、楽しくしているか。
遠目にでいいのでその姿を見てみたい・・・。
山形県・・・あなたと出会った蔵王温泉、あなたが生まれ育った上山市に行くときは、そんな気持ちを心の片隅に抱いてしまいます。
本当に偶然ですが、あなたの名前のイニシャルも「M」。
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