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『プロサッカー選手0.0』〜デュアルキャリアが本来あるべき姿なのか?〜後編


前編はこちら↓


なぜ『デュアルキャリア』が
重要なのか


最近では『デュアルキャリア』
と呼ばれたりしていますが、
サッカー(本業)とは別のことに
力を入れておくことの重要性が
よく言われていると思います。

それを体現している方を考えてみると、
昨年Y.S.C.C横浜に在籍していた安彦孝真さんや
本田圭佑選手が挙げられると思います。

個人的には
安彦さんのサッカー選手としてのあり方が
僕の理想の選手像として近いと思っていたので、
よく学ばさせて頂いていました!

安彦さんの存在が多くの人の
希望になっていたのではないでしょうか?


そんでもって
特にコロナウイルスの影響で
このデュアルキャリアの重要性が
より際立った気がしています。

では前編で挙げた芸能界の例と同様に
サッカーの場合で考えてみます。


いきなりですが
もしあなたがクラブの社長で
コロナの影響で収益が例年に比べて低く
赤字になってしまった時に、

「給料を上げて!」という選手と
(もしくはそもそも給料が高い選手)

「僕は別軸で収入源があるので、
給料下げてもらっても全然いいですよ!」
という選手では、

どちらの選手の方が
クラブとしてありがたいでしょうか。


もちろん選手との信頼関係を築く上でも
活躍に応じて給料を上げることは
ものすごく重要だと思いますが、

たぶんありがたさでいったら
後者なのではないでしょうか?


それこそクラブの1番の支出は
人件費だと思うので
どうしたってそこを削ろうと考えるだろうし、
もし人件費を削ることができたら
別のことに投資ができる
と思います。 
(新しいグッズを制作したりだとか)

そう考えると特にこのご時世では
高給料の選手ほど契約満了になりやすいのは
しょうがないような気がしています。。。


しかし、この状況は
コロナが過ぎ去った後も
続く可能性はあると思っていて、

もしこれから
もっとデュアルキャリアの常識が広がり、
選手としての実力もしっかり備えながら
サッカーとは別軸で安定した収入を
持っている選手が増えてきたら、

ピッチ内外で価値を提供できなかった
高給料の選手ほど首を切られやすくなるのは
無きにしも非ずだと思います。
#今後どうなってしまうのでしょうか
#僕はどちらにせよもっと頑張らなきゃ


プロサッカー選手になろうと思った理由は
選手それぞれあると思いますが、
少なからず『サッカーが好きだったから』
という理由は誰しもが持っている気がします。

ただ、やはり最近の動向を追っていると
好きなことをやり続けるためにも
しっかりとした環境作りが
ものすごく大切
だなと考えさせられます。


経済的・精神的安心感があることで
もっと〇〇しやすくなる


話は少し変わり、、、

『ORIGINALS』という本で載っていた
研究を紹介したいと思います。

アメリカの起業家5000人に対して
ある一つの質問をしました。

「起業をする際には、
今やっている仕事を続けながら
チャレンジするべきですか?

それとも今やっている仕事を辞めて
新たな事業に専念するべきですか?」

というものです。


あなたはどう思いますか?


サッカーで考えると、

「サッカー選手として成功したいなら
サッカーだけやっておけ!」
というタイプと

「サッカーに対して
本気で向き合うのは大前提だけど、
他のことにも力を入れるのはアリじゃない?」
というタイプに分かれそうです。

たぶん多くの人のイメージだと
「起業する以上は今やっている仕事を辞めて、
時間も労力も全力で注ぎ込む必要があるのでは?」
と思うかもしれません。


果たして結果はどうだったかというと...

今やっている仕事を続けながら
起業した人の方が失敗の確率は33%低く、
企業の存続する可能性も高かった
そうです。

これは面白い結果ですよね!


ではなぜ
このような側から見たら中途半端な人たちが
成功しやすいのでしょうか?

それは他の分野での
経済的・精神的な安心感があることで
思い切ったチャレンジしやすいから
だそうです。

たしかにサッカーで考えても
もし今年のパフォーマンスが悪くて
来年契約がなく食いっぱぐれてしまう
という状況だったとしたら、
(逆にその危機的状況だからこそ
頑張れるのだけれども)

まずは怪我をしないことが大前提になるので
成長するためのトレーニングを減らして
コンディション調整に時間を多く割くだろうし、
試合に出なきゃいけないので
監督の言われていることを全うするが故に、
思い切ったチャレンジが減ってしまう
みたいなことに繋がりそうです。


あなたは覚えているでしょうか?

一昨年の9月に本田選手が
名門クラブであるマンチェスターUに
逆オファーをしていたことを。

この本田選手の取り組みもまさにそうで、
経済的な安心感をすでに築けているからこそ
できた行動だと思います。


この本田選手の行動は
めちゃくちゃヒントだなと感じていて、

これから多くの選手が
若い時から(もしくは学生の時から)
チャレンジしやすい環境を作ることができれば、
積極的なプレーをする選手が増えて
日本サッカー界の発展にも
大きく繋がりそうだな〜なんて思ったり。
#デュアルキャリアが日本サッカー界を変える可能性はゼロじゃなさそうです


これらのことを踏まえると、
今のところサッカー界で
1番成長しやすくチャレンジしやすいのは、
すでに活躍してお金をたくさん持っている選手か
仕事をしながらサッカーをしている選手
なのかもしれません。

ただ、全ての選手が
チャレンジしやすい環境を
自らの力で作ることはできると思います。

そのためにもまずは
年俸=生活費という常識を
改める必要がありそうです。


それこそ選手が経済的・精神的な
安心感がある状態であれば
積極的にチャレンジしたプレーが増えて、

そうすることで
観戦するお客さんの満足度も高まり
リピーターが増加する可能性も高まり、

リピーターが増えることで
クラブの収入も増える可能性があるので
三方よしだと思います。
#winwinwiiin
#選手の復業に前向きなクラブほど強い説


ただ、忘れてはいけないのが
移籍などの話になる時は
あくまでも選手としての実力がある
ということが大前提だと思います。

今の僕の実力でバルセロナさんに対して、
「給料は要らないので、ここで働かせてください!」
といったところで
見向きもされない可能性は220%です。
#湯婆婆は仕事をくれてもバルセロナはくれません

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ただ、そのような交渉ができるだけの
実力を持った選手になるためにも
別軸に力を入れておくメリットはありそう
です。

もしサッカー選手としての給料が少なくても
別軸で収入が安定していれば、

料理人の方を雇って質の高い食事ができ
最高のコンディション調整が
できるようになるだろし、

パーソナルトレーナーを雇って
選手としてしっかり戦える身体になるための
指導を受けることができると思います。

つまり
別軸に力を入れれば入れるほど
選手としても成長しやすくなる
わけです。


もちろんシンプルに選手としての実力で
高額のお金を稼げるような選手を
目指すことは大前提の話ではありますが、
#大大大前提だってばよ

しかし、そのような選手になれるのは
一握りの選手だけというのも事実で、

そう考えると
「億を稼げる選手におれはなる!」
という思考"だけ"で選手として頑張るのは、

「リスクを負ってチャレンジしている」
といえば聞こえがいいですが、
「宝くじで3億円当てるぞ!」という
ギャンブルとなんら変わらない
気がしました。

やっぱり高額なお金を
稼げるような選手になるためにも
早めに経済的な安心感のある基盤は
作っておいた方が良さそうです。


そして、別軸に力を入れておけば
セカンドキャリア問題の解決にも繋がります。

やはり選手にとって
セカンドキャリアや収入に対する不安って
結構あったりする気がするのですが、
もしその不安が無くなれば
よりサッカーにより集中できる
と思います。

それこそ人は経済的な不安があると
脳の前頭前野の機能を落とし
IQや判断力の低下に繋がったり、
肥満や睡眠不足の原因に繋がる

といった研究があったりします。

このデータから考えても
別軸に力を入れておくメリットはありそうです!


いかにシナジー効果を生むことに
力を入れられるかどうか


ただ、忘れてはいけないこととして
あくまでもサッカー選手はピッチ内で活躍して
チーム貢献することが重要だと思うので、

別軸に力を入れるにしても
それがサッカー選手としての成長に
繋がっているかどうかが大切
な気がしています。


以前、現役のサッカー選手の傍で
セカンドキャリアのことを考え
起業している選手の話を伺う機会がありました。

しかし、会社が赤字になってしまったことで
自分のサッカーで得た給料を使って
なんとか経営を安定させていたそうです。

この話を聞いて率直に思ったことが、
その選手のようにしっかりとした実力と
すでにそれなりの収入を蓄えているなら
話は別かもしれませんが、

僕のようなまだまだ未熟なガキンチョが
それをやってしまうと、
それこそ中途半端になってしまい
本末転倒になってしまう怖さを感じました。
#二兎を追う者は一兎をも得ず


そう考えると、
やはりなんでも力を入れればいい
とは思っていなくて、
いかにシナジー(相乗効果)を生むものに
力を入れるかが重要
だと思います。


わかりやすい例で言えば
栄養や食事でしょうか?

栄養の勉強をすればするほど
自分のコンディションを整えるための
知識が増えますし、
その知識をうまく利用して
マネタイズできる仕組みを作ることができれば
一石二鳥どころか、一石四〜五鳥ぐらいは
いっちゃうんじゃねーかと思っています。


それこそ

「サッカー選手はサッカーだけしろ!」

「関係ないことに力を入れているから
結果を出せないんだろ!」

というような声があったりすると思いますが、

なぜこのような声があるのかを考えてみると
サッカーとは乖離しているように見える
軸に力を入れてしまっている
からだと思います。

パチンコをしていたら
「そんなことせずに練習しろ!」
と言われやすいと思いますが、

サッカーとは全く別のジャンルである
栄養や食事の勉強をしていて
そう言われることはあまりみたことがないです。


少し話が逸れてしまいましたが、
まぁそんな感じで
数年前から色々な場所で言われている内容を
改めてまとめてみました。

たぶん皆さんは
もうお気づきだと思いますが、
本当に重要なのことは
「じゃあ実際どうやって
別軸でマネタイズするの?」
ということだと思います。笑

むしろ本来は
こっちの内容の方が2億%大事で
さらにめちゃくちゃ難しいと思うのですが、

あくまでも今回の内容
「常識が変わってきているよね〜」
ということを改めて再確認する内容なので
そのようなお話は割愛させていただきました。

もちろん僕も現在試行錯誤中ですが、
個人的に興味津々なのは
#プロセスエコノミー でございます。


そんでもってたぶんこの内容は
サッカー選手に限らず
多くの人に繋がる話だと思います。

それこそサッカークラブでも
同じことが言えると思っていて、
スポンサー収入や観客・グッズ収入といった
フロー収入以外で収益を上げることができれば
思い切った取り組みができると思います。

(例えばチケット代はクラブが全負担で
お客さんを全員無料招待しちゃうとか。笑 
それこそそういう仕組みを作れていたら
コロナの影響もほとんど受けなかったの
かもしれません。)


”時間”という給料を無駄にしない。
思考して転用する。


23歳の小僧がいうと説得力がないですが、

「やらない後悔よりやる後悔」

みたいな言葉があるように、

やはり後悔する時に多い理由は
『行動に移さなかった後悔』だと思います。

そう考えると少なからず
「お金がないから諦めよう...」
というような経済的な理由で
挑戦を諦めることがないように 
リスクヘッジしておくことは重要そうです。
#お金が理由で折り合いはつけたくないです


以前、法政大学の大先輩であり
ブラウブリッツ秋田のチームメイトでもある
青島拓馬選手が

「サッカー選手の収入は
お金+時間も含めての収入だと思う」

ということをおっしゃっていました。↓

つまりは
サッカー選手といのはお金だけでなく、
お金では買えない"時間"という給料も
好きなことをしながらもらっている

ということだと思いますが、

この"時間"という給料を貯金しちゃうほど
もったいないことはなくて、

いかに練習がない隙間時間を
自己投資や自己研鑽に使えるかが
大事になってくると思います。


ただ、僕の偏見かもしれませんが
サッカーをやっている人って
サッカー以外のことに
そんなに興味を持ってないのかな〜
と思っているのですが、

たぶんその理由の1つとして、
サッカー以外のことが
選手としての成長に繋がると思っていない

ということが挙げられる気がしています。

栄養や心理学といった
直接に自分に影響を及ぼすことが
理解できる分野であれば、
サッカーに繋がると
イメージしやすいかもしれませんが、

それこそ今回僕が読んだ
「ORIGINALS」という
一見サッカーとは関係ないように見える
ビジネス書であっても
捉え方次第でサッカーに繋がると思います。


僕みたいなよくわからない奴が言っても
死ぬほど説得力はないと思いますが、

「これってどうサッカーに繋がるのか?」

という視点を持つことって
すこぶる重要だと思っていて、


そうすればビジネスマンの人の話だって
サッカーに関係ないYouTubeの動画からだって、
日々の何気ない日常からだって、
サッカーに繋がる学びは溢れていると思います。
#思考して転用する
#clubhouseは最強のツール

そんな話を
ダルビッシュ有さんもされていました↓


ということで
長くなってしまったので
そろそろ終わりますが、

本来、こういった込み入った話は
選手としてちゃんと結果を残してからにしよう
と思っていました。

なぜなら
『何をいうかではなく、誰がいうのか』
なので。

まだろくに結果を残せていない僕が
いくらそれっぽい話をしても
たぶんほとんどの人には刺さらないのが
世の常だと思います。
#ちょっとは刺され

ただ、まだ何者でもないからこそ
発信するメリットがあるとも思っているし、

それこそなぜ僕が
サッカー以外のことに力を入れているのかを
知ってもらうキッカケにもなると思ったので、
今回はこの内容で書いてみることにしました。

僕がサッカー以外のことに力を入れているの
あくまでもサッカー選手として成長するため

やっています。

(というか人と同じことをしていたら
すぐに埋もれてしまう人間なので
人と違うことをやるしかないんです。苦笑)

たとえ世間的にみたら
全くサッカーに関係ないように見えても、
僕にとってはちゃんとサッカーに繋がっている
と思っています。
#このブログもそうです


最初は題名を
『プロサッカー選手2.0』
にしようと思いました。

なぜなら
そのワードの方が今っぽくて
多くの人の目に留まりそうだと思ったことや、

世間的にもデュアルキャリアと呼ばれる
サッカーとは別軸に力を入れていれる人のことを
そういう風に呼んでいる気がしたからです。
#よく知らないけど

ただ、冷静に考えると
選手としての活躍が先にあってから
安定した環境を作るよりも、

早いうちから別軸にも力を入れておいて
先にチャレンジしやすい環境を作ってから、
選手として挑戦するという流れの方が
絶対に選手としてはプラスだよなと思ったので、
『プロサッカー選手0.0(本来あるべき姿)』
にしてみました。

ただ、個人的には
やっぱり人と一緒というのが大嫌いなので、
『プロサッカー選手3.0』を目指して
ピッチ内外でせっせと頑張っていきます!

現場からは以上でーす!


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