ほんの紹介『マネージャーの問題地図』
ベンチャーにいると組織の仕組みが整っていない。そして完璧な人はいないのだから、マネジメントの役目を部門長1人で抱え込む必要ない。でも、何を担うのか言葉になっていないと、実は役目をシェアすることさえ出来ない。組織運営において無駄に溝をつくらないためにも、メンバーに任せて、一緒に組織をつくっていけると良いと思うのだけれど。
〜メモ〜
大事なこと
Aコミュニケーションマネジメント
→上司と部下、メンバー同士、部署間、社外と社内など業務遂行に必要なコミュニケーションを定義し、設計して、発生させる
Bリソースマネジメント
→必要なヒト・モノ・カネ・情報・能力・機能を特定し、調達する
Cオペレーションマネジメント
→日々の業務が効率よく回る/問題やトラブルを迅速に解決できるようなプロセス/仕組みを整える
Dキャリアマネジメント
→組織と個人の成長に必要な要件(スキル、経験など)やストーリーを定義する。メンバーに機会(教育、経験の場)を提供する
Eブランドマネジメント
→組織および担当業務の価値を高める。社内外からよりいい人材が集まるようにする
そのための行動
①ビジョニング
→その組織が目指す方向は?何を大切とするか?を示し、メンバーに方向づけできる。この組織でどんな仕事ができて、どんなスキルが身につくのか?少し先の未来を示すことができる。その組織らしさを語ることができる。らしさを体現している人(ロールモデル)を承認する、正しく評価する。
②課題発見/課題設定
→その組織が解決する問題を特定し、課題設定できる。チームと個人が成長するためにチャレンジするテーマを設定できる。メンバー全員の問題、課題に対する景色を合わせる。
③育成
→その組織のミッションを完遂するために/より高い価値を出すために必要なスキルを定義できる。メンバーに何が足りていて/なにが足りていないのかを可視化できる。OJT/OFFJTを計画し、実行・管理できる。将来(個人の組織の成長)に対して投資する
④意思決定
→迅速かつ適切に意思決定する。自らが意思決定をする。または部下に権限委譲し、意思決定や優先度づけを支援する
⑤情報共有/発信
→その組織のビジョン、ミッション、方向性、意思決定に重要な情報などをメンバーに迅速に共有する。検討状況や進捗状況を共有する。社内外の情報をメンバーに共有する。自組織のらしさや方向性、取り組みや成果を社内外に発信する
⑥モチベート/風土醸成
→メンバーをモチベートする。メンバーが課題解決や組織の価値向上に向けてチャレンジする機会や大義名分をつくる
⑦調整/調達
→組織のミッションを完遂するために、足りないリソースを明確にし、予算を確保して社内外から調達する。メンバー同士の組み合わせにより/外の人の力を借りることで、ミッションを達成できる。
⑧生産性向上
→個人個人の生産性が最も上がる環境を提供する。成果の見えにくい仕事/すぐに結果の出ない仕事を評価する
⑨プロセスづくり
→メンバーが安定して成果を出せるためのプロセスを整備する/再構築する
仕事を任せるために心がけたいこと
①最低限のコミュニケーションツールは合意しておく
②ティーチングとコーチングを使い分ける
③あなたの役割を明確にする
④使えるリソースを明確にする
⑤緊急時は強力な統制を利かせてマネジャーが牽引する
⑥マネージャーはピンチヒッター要員にすぎないと心得る
情報共有よりも情報発信
①具体的なテーマ、大切にしていることを示す
②情報発信の手段や機会を示す、与える