「カッピングを楽しむ -1-」
カッピングというと、「スコアシートをつけなきゃ!」「フレーバーコメントは?」なんて、考えることが多いですよね。
まさしくその通りなんですが、実はスコアシートはコーヒーのキャラクターを探る上で使いやすいツールなんです。
まずは難しく考えずに、スコアシートを理解することから始めましょう。
点数の付け方などのスコアシートの書き方は次回シェアできたらと思います。
点数の項目をバラバラに考えてしまうとわからなくなってしまうので、まずカテゴライズしてみました。
グループ①
カップのきれいさ
フレーバー
酸の質
グループ②
後味の印象度
口に含んだ質感
甘さ
グループ③
ハーモニー・均衡性
総合評価
たくさんの項目があるから、どこからつけていいのかわからないということが多いです。
まずは大きく重なっているところをみながら、少しずつ詳細を見ていけるといいかなと思います。
グループ①では、酸味を中心とするものにフォーカスしました。
カップがきれいであれば、酸味の質がわかりやすくなります。
酸味の質がわかるとフレーバーも取りやすくなります。
カップのきれいさは窓ガラスが曇って先がみえるかみえないかという視覚に置き換えることができると思います。はっきり感じるかどうか。
フレーバーは香り(嗅覚)と味わい・五味(味覚)を合わせたものです。コーヒーを飲んだときに一番感じやすいと思います。どんな味わい?って言っているときには、フレーバーのことを指していることが多いですね。
そして、このフレーバーの核となるのが、酸味です。
酸味があることで、フレーバーがより明確に伝わります。
レモンのフレーバーがする!というときに、酸味がないということはないですよね。そこには、酸味が介在することで生き生きとした生豆由来のコーヒー感を感じることができます。
(もちろん甘さも大切です)
というわけで、グループ②へ。
このグループは所謂触感、食感にフォーカスしています。
言葉でわかりやすいのは、口に含んだ質感ですね。
これは、重たさではなく、液体がなめらかかどうか。いかにきめが細かいかということです。
これによってコーヒーの甘さを感じることができるかもしれません。きめの細やかさによって、甘さをより感じるかもしれません。
そして、なめらかで、甘さを感じると、余韻は長くなります。
なめらかさを欠いているとき、例えば、酸味がシャープすぎるというときにはやはりアフターテイストはショートになりがちです。
なので、グループ②は連動してくることがわかります。
(コーヒーの甘さというと、成分的には味覚ではなく、嗅覚の可能性はもちろんあると思いますが、、)
最後のグループ③です!
①と②がいいなと思っているものに関しては、やはりグループ③もいいという判断になると思います。
①と②どちらかが悪ければ、ややバランスは悪くなり、ハーモニーを取れているとはいえなくなります。
そして、総合評価は、自分の好き嫌いを入れていいということになってますが、結局①と②がよければ、自ずとここに関しても評価は良くなってくると思います。
このように整理していくと、実は重なっているところも多く、見やすくなってきます。
もちろん連動しているだけで、必ずしも、点数が同じ、もしくは同じ評価というわけではないので、そこからじっくりとそのコーヒーをみていけると、少し余裕を持ってカッピングを楽しめるかなと思います!
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