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「ブレンドの存在意義とは?」

コーヒーを好きになり始めた頃。
ブレンドは無限の可能性を秘めていると思っていました。
自由に自分の好きな味わいにつくることのできるすばらしいものだと。
でも、今思うとそれは趣味の範疇を超えないエゴだったのかもしれません。

焙煎に携わるようになってシングルオリジンのキャラクター、たくさんのすばらしいブレンドに出会って、その奥には実は何度も何度も検証して得たものだったり、労力、時間、努力の結晶をみたからです。

自分の好きな味わいをつくることはとても大切ですし、つくりたい味わいをピンポイントで表現することはとても大切です。それは焙煎士として必要な力です。浅煎りから深煎りまで。アラビカからロブスタまで。
しかし、気分や好みで好き勝手にブレンドや焙煎度合いを決めるのは飲み手にうまく伝わらないのではないかと危惧するようになりました。

では、ブレンドはなぜ必要なんでしょうか?
キャラクターが明確なシングルオリジンだけではいけないんでしょうか?
それこそおいしいシングルオリジン同士を掛け合わせたとき、おいしくないブレンドが生まれるときがあります。

なぜなんでしょうか?

ブレンドは実は余計なことをしているということも考えなければならないということなんです。

すばらしいキャラクター同士でも合わさることで、失われるものがありますし、逆に強調されるものもあります。

そのバランスが必要なんですね。
だから、時間や労力が必要になります。
(とてもカクテルに似ています)

ブレンドはその作る理由、コンセプト、テーマを大きく反映できるものです。

季節感やコンセプト、テーマに合わせてそのときにしか味わえないというのがブレンドなんですね。

そう考えるとテーマと味わいをしっかりと見極め追求していくことが新しいブレンドを作る一歩になりそうです。

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