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 このnoteは、シェアド・リーダーシップ開発に関する、有限会社システムアンドコントロール社(SM&C)の野村さんとの往復書簡、続きです。


who I am?

 野村さんの直前のご指摘「いずれにせよ、最近の試みは修行の要素が強いですね。あ。X社も、ほぼ、修行.。1年間のリーダーシップ開発と事業開発の修行。冷静に考えると、大変な事をやってるな、と、思います」に対する最上の応答

(以下最上)とても簡単に言えば、ダイアローグ=他者との差異を前提とするため修行になるという理屈です。 変化を導く人をつくること、その有効な方法はダイアローグなので、どうしても全部修行になっちゃうのです。

 そして、8月からスタートしているX社については、日々語りたいことが多くムズムズしていました。

 6Days, もがべん, そしてX社。3月までには存在していなかったことが、現実化しています。全て、ダイアローグから生じた現実ですね。これを言い換えれば、やってみるの産物。ベースになるのは、who I am? です。

 そういう意味では、現実が生み出されると同時に、who I am を確かめるような作業を激しくやっています。たとえば、学会論文投稿であったり、筋トレであったり、そしていままさに最初の本作りにとりかかっています。いままさに原稿を書きながら、往復書簡について考え、後で書こうかなとおもいながら、やっぱり書いてしまいます(笑)

 最初の本は、まさにwho I am?をカタチにしたものだと書きながら感じています。それは、研究者であり実務者でもある私が、世の中といかに関わるのかを示すものなのだろうと思います。「9月には編集者と書籍化の打ち合わせをしてると思うよ、たぶん」と3月に野村さんが言っていたことを思い出します。その時はまだまだ先のことだと思っていましたが、色々やってたら、現実の方から近づいてきたような感じです。とても不思議な感覚です。これがダイアローグの力なのか。

It’s not what I am. It’s who I am.

 いまX社での取り組みがもうすぐ3週間を迎えようとしています。X社では、6Days同様に毎日日記を書いてもらっています。ここ数日の参加者の様子(日記)をみていると、むずむずと個が滲み出してきているように見えます。何の強制もせず、特別な枠を設けず、やっていることですが、自然と自分を出すようになってくる。仕掛けている側がいうことではないかもしれませんが、とても不思議です。まだ変化が起きたとか言える段階ではありませんが、皆さんは喜んで日記を書いているように見えるのです。

そういう感じで、野村さんどうぞ。

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(以下野村さんの応答)
 「私」とは何か。【何によって定義されるか】。そういう話ですね。レゾンデートルの話になりそうです。私はなぜ存在しているのか、を、問うということです。

 自分はまだ、アイデンティティ、個人の屹立、レゾンデートル、いずれもしっくりきていないのです。 でもそれが、ダイアローグの連続状態の結果です。私はそれを独自にハーモナイズと呼びますが、本来の自分が呼ばれたような感覚、です。

 さて。私の予言は、単に私が呼び寄せたシンプルで強烈なwantsです。最上さんがそれを受け止めたということです。その結果自分で引き寄せました。 X社ですか。今後、おそらく、全ての組織に当てはまる事例が収集されると思います。事業とリーダーシップを開発するという、一見レイヤーの違うものを、人間に取り込ませるプロセスです。 日記を書いてもらい、我々は何も指示せず観察する。面白いです。 しかし。この会社も、今日から激動ですね。楽しみです。

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 この後も、往復書簡が継続します。次回をお楽しみに!

シェアド・リーダーシップについては、こちら↓↓↓をご覧ください。
最上雄太によるシェアド・リーダーシップの解説ビデオです



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