Vol.17 半径5mから変えていく
このnoteは、シェアド・リーダーシップのトレーニング・コース共同開発パートナーである有限会社システムアンドコントロール社（SM&C）の野村代表と、SNSにて、シェアド・リーダーシップに関して、普段着の会話をしている内容の続きです。
なお、最上雄太Ph.D.と野村さんのプロフィールは、6月に続き9月開催決定「変化を導くリーダーシップ開発」を参照ください。野村さんのメルマガはこちらから購読できます。
第17回目の往復書簡は、前回の内容（Vol.16 「変化を導くリーダーシップ開発(6Days)」2022年6月がスタート）の続きです。今度は、最上が返信します。
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（以下、最上）
「変化を導くリーダーシップ開発(6Days)」が始まりましたね！
このトレーニングは、ここ3ヶ月間継続してきた私と野村さんのダイアローグが形になったものです。
ここまでオープン・コース（EQによる自己認識2.0）やリーダー・ラボ（私の主宰する研究会）何回もプロトタイプを試行し、ある意味で、ある程度、どうなるのか、どういう変化が起きるのか、を予測できる形でスタートしたつもりでした。しかし、蓋を開けてみると、そうではありませんでした。どうなるのかについては、我々の予測を遥かに超えていたからです。
極めて簡単に言えば「人間ってすごいな」でしょうか（笑）。人はコミュニケーションせざるを得ない生き物。と誰かが言ったことを思い出しました。ごくごく単純な、目の前にいる人とのコミュニケーションを見直そうとするだけで、世界が変わってくる。このトレーニングは3つの特徴があります。
チームを変えるために自分のふるまいを変化
半径5mから変えていく
毎日の修行
1 チームを変えるために自分のふるまいを変化
このトレーニングの目的は、「リーダーシップの持論を磨き、変化を導く」ことです。ここで言う変化とは、チームの変化であり、チーム・メンバーの変化であり、リーダー自身の変化です。
結果的にシェアド・リーダーシップの状態に接近していく状態を目指しますが、一番のポイントは、そういった状態を導くために、組織を変える、とか、イノベーションとか、ふわふわした対象を相手にするのではなく、リーダーとしての自分に目を向けることです。
2 半径5mから変えていく
そのために、「（自分の）半径5mから変えていく」ことから始めます。しかし、周りのフォロワーを変えようとするのではなく、フォロワーに対する自分の態度や姿勢を見直すところから開始します。
自分のフォロワーに変われと言っても、フォロワーの本音は「あなたが先でしょ」ですよね。リーダー自身がリーダーとしての自分について深く内省し、なかなかうまくいかないけど、皆のためにふるまいを変えようとしている態度や姿勢を見て、フォロワーは初めて自分のことを考える。そういう不思議な作用（感情の共鳴）について、私は、博士論文で明らかにしました。
3 毎日の修行
では、「（自分の）半径5mから変えていく」ために何をすればよいのか。今回のトレーニング参加者は、毎日、Slackを使って、日記を書き、お互いに意思を交わし合うというダイアローグを行なっています。そんな単純なことで、何か変わるのか？と思われるかもしれませんね。しかし、これは想像以上にパワフルで、クリエイティブな体験となります。
開始して3日ほど経過していますが、私や野村さんも、参加している皆さんダイアローグに巻き込まれるような形で、変化しながら進んでいます。以上のような特徴をもったトレーニングを6週間継続していきます。どんな結果になるのか、誰がどんなとんでもないことを起こすのか、全く想像がつかないアドベンチャーの世界に入り込んだような感覚があります。このような感覚をして、野村さんは「ワクワク感が凄い」と言っているのですね〜。
さあ、ここで一度野村さんに返します。
この後、野村さんが返信します。次回をお楽しみに！
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